小グループで聖書を学ぶ

55 心を尽くしてイエス様を愛する(マルコ12:28〜34)

「心の門を開いて」

 あなたの人生で最も大切だと考えていることは何ですかと質問されたら、何と答えますか。人はそれぞれ重要だと思うことに時間と物と精神を注ぐでしょう。しかし、問題は、それが本当に重要ではなかった場合、人生を浪費してしまうことになるでしょう。今回は、最も大切な聖書の命令を学びましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 一人の律法学者が、イエス様に質問しに来ました。この律法学者はイエス様とサドカイ人の復活論争を聞いていて、イエス様の聖書の引用が優れていたことを認め、日ごろ気になっていたことを尋ねたようです。どんな質問ですか。律法学者は、律法について、どんなことをしていた人々ですか。
・28節/
・申命記6:6〜7/

2 律法学者という人々は、聖書を熱心に研究し、人々に律法を教え、子どもたちに暗唱させました。訴訟を律法によって裁いていました。現代社会において、人は何によって人生を歩み、何によって生活の判断をしているのでしょうか。訓戒や道徳というものが機能しているでしょうか。何も寄るべき規準がなく、定まった判断材料もないとしたら、どうなるのでしょう。私たちは、どうすべきですか。
・箴言29:18/
・ローマ12:2/

3 人は、自分が一番大切だと考えるところに、人生の時間と労力と費用をかけます。もし、それが重要でないとしたら、人生を無駄にしてしまうことにならないでしょうか。肝心なのは、私たちが、本当に御言葉によって生きているのかということです。この律法学者の質問に対して、イエス様は、まず何と答えられましたか。その命令は、何のために与えられていたのですか。申命記の箇所を参照してください。
・29〜30節/
・申命記6:2〜5/

4 すべてを尽くして神を熱く愛することが強調されています。神様は、律法を与える時から、神の民と熱い愛の関係を望まれました。神様の方では、はじめから人を熱く愛してくださり、愛し尽くしてくださいました。そして、ついにはどうされましたか。どれほどに愛してくださいましたか。
・ヨハネ3:16/
・ガラテヤ2:20/

5 神様は、私たちの身代わりに御子イエス様を十字架に渡されるほど、私たちを愛し尽くしてくださいました。それなのに、私たちは、恵みや祝福ばかりを求め、感謝を忘れ、神様に尽すほどまで愛していないのではないでしょうか。ご利益信仰の殻が付いているのではないでしょうか。
・Uペテロ1:9/
・黙示録2:4〜5/

6 イエス様は、続けてもう1つ大切な命令を教えてくださいました。律法学者は、どれが一番大切かと聞いたのに、イエス様は第2の命令まで言われました。なぜでしょう。
・31節/
・レビ記19:18/

7 神の愛は、隣人愛にあらわれます。隣人愛は、神への愛の結果として明らかになります。しかし、社会では、隣人は、競争相手であったり、妬みの対象であったり、いじめの対象であったり、不満や怒りの対象であったりします。あなたの隣人は、あなたにとってどんな対象となっていますか。
・Uコリント12:20/


8 自分を愛するように隣人を愛しなさいと言われているので、隣人を自分の体のように気にかけ、配慮するようにということになります。しかし、隣人愛の問題は、一方通行ではやっていけません。一方的ではそんなに続きません。イエス様は、どうするようにと教えてくださいましたか。そのような隣人愛の元は、どこから来ますか。
・ヨハネ13:34/


9 律法に複雑に絡め捕らわれていた律法学者でしたが、イエス様の答えを聞いて大きな恵みを受けて、そのとおりですと同意して、賢い返事をしました。ところが、イエス様は、この律法学者について、「神の国から遠くない」と言われました。どうすれば神の国に入ることができるのでしょうか。
・32〜34節/
・ヨハネ3:5,16/

「命の実を刈り取ろう」

 この律法学者には、足りないものがありました。それは、イエス様を信じて、イエス様を愛することです。なぜなら、すべてを尽くして神を愛して、自分自身のように隣人を愛することこそ、イエス様を愛する道だからです。神を愛し、隣人を愛することは、救い主イエス様を信じて愛することから出て来ます。あなたはイエス様を愛しておられますか。気付きや悔い改めを分かち合い、互いのために祈りましょう。

戻る