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57 惑わされないように(マルコ13:1〜13)

「心の門を開いて」

 内憂外患、多事多難というように、私たちの人生には、多くの問題や事件が起こります。時には、それらが続いて起きたり、どうにもならない大きなことになる時、絶望を感じたり、挫折に陥ります。どう受け止め、どう対処するのでしょうか。今日の箇所から学びましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 ユダヤ人ではないヘロデ大王は、ユダヤ人の歓心を買うためにエルサレム神殿を再建しました。その神殿の幅は300m、長さは480m、入口の柱は高さ12mの大理石160本で飾られていました。壁も白い大理石で覆われており、一番大きな石は、横13.7m、縦7.8m、高さが3.5mで、重さは570トンあったそうです。金もふんだんに使われており、日光に照らされて輝く壮麗さは言葉にもならないほどであったと言います。それを見た弟子たちは、何と言いましたか。ユダヤ人にとって、神殿はどうだったと思いますか。
・1節/
・ルカ21:5/

2 ユダヤ人にとって、神殿は誇りであり、心のよりどころでした。ユダヤ人は、この壮麗な神殿が永久に続くと思っていました。人は、頼りとするもの、心の拠り所となっているものについては、それがずっと続く、あり続けると思うものです。イエス様は、その壮麗な積み石がどうなると言われたのですか。どういう意味ですか。
・2節/
・Uペテロ3:10〜11/

3 形あるものは壊れます。いつかなくなり、取り去られます。ですから、私たちは、永遠に変わらないものを頼みとすべきです。本当に拠り頼むべきは、私たちに救い主イエス様を送ってくださった主なる神様です。しかし、彼らは、壮麗な偉大な建物を拠り所としていたのです。私たちは、どうでしょう。自分にとって最後の頼みの綱とするものは何ですか。それがなくなったら終わりだと思うことは何ですか。これが私にはあると自慢するものは何ですか。それが、自分の偶像となっているものです。



4 神殿が破壊される預言を聞いた弟子たちは気になっていました。神殿が一望できるオリーブ山にいる時、神殿の破壊がいつ、どのように起きるのか聞きました。イエス様は、神殿の破壊とともに、終末のことも合わせて教えておられます。様々なことが起こりますが、注意すべきことは何ですか。何が必要ですか。
・3~8節/
・マタイ24:4/

5 大事なことは、イエス様が最初に言われた「惑わされないように気をつけなさい」ということです。職場や家庭において問題や事件が起こると、すぐに私の人生は終わりだと嘆いたり、もう先もだめだと悲観したりする人がいます。私たちはどうでしょうか。



6 人生において、もうだめだ、無理だ、おしまいだと嘆いたり、悲観したりするようなことが起こるでしょう。でも、イエス様は、惑わされてはならないと教えておられるのです。どうしてですか。理由は何ですか。
・ヨハネ16:33/
・ローマ8:31~32/

7 戦争や災害のように社会で起こることではなく、実際に弟子たちが迫害や圧迫に出会うと教えてくださいました。私たちにすれば、どんなことだと思いますか。
・9〜13節/


8 仕事や何かで責任を問われたり、責められたりするとき、どうすればいいでしょうか。家庭や職場、学校で人々から憎まれたり、迫害や圧迫を受ける時、どのように受け止め対処したらいいでしょうか。
・使徒6:10Tペテロ3:16/
・エペソ6:12, マタイ5:10〜12/

9 多くの事件や災害に遭遇して、世の終わりかのように思って心乱していませんか。職場や家庭において問題や事件が起こると、私の人生は終わりだと嘆いたり、もう先もだめだと悲観したりしていませんか。イエス様は、今日の箇所の最後で何と言われましたか。このような約束を確信するならば、どんな生き方になると思いますか。
・13節後半/

「命の実を刈り取ろう」
 
 宗教改革者マルチン・ルターは、「たとえ明日世界が滅びようと、私は今日林檎の木を植える」と言ったそうです。宗教改革への迫害のために、明日の命も知れぬ状況だったルターは、このような思いをもって宗教改革の働きをしていたと思うと、感慨深いものがあります。この言葉から、どんなことを受け取りますか。今日の箇所は、イエス様が十字架で死なれる3日前のことです。イエス様の十字架が近づいている時、弟子たちにこのような話をしてくださいました。このイエス様に救われた私たちも、ルターのように生きようと願います。気付かされたことや導きを受けたことを分かち合い、互いのために祈りまましょう。ヨハネ16:33。                         

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