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58 苦難の中にある恵みと守り(マルコ13:14〜23)

「心の門を開いて」

 苦難や問題が次々起こり、続く時、最も良くない反応は、苦難や問題ばかりを見てしまい、脱出の道や守りがまったくないように思うことです。それではますます絶望して、落ち込むしかありません。私たちはどうでしょうか。苦難の中にある者への神様のメッセージを学びましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 イエス様は、苦難に備えなければならないことを教えてくださいました。まず、どんなことに注意するように喚起されていますか。その時、してはならないと教えられていることは何ですか。するべきことは何ですか。
・14〜18節/


2 患難が起きて逃げる時に、家に戻ってはいけない、物を取りに戻ってはいけないと繰り返されています。苦難が迫る時に戻ることは明らかに危険なのに、なぜ戻ろうとするのでしょう。私たちも、そういうことはないか考えてみましょう。
・15〜16節/
・創生記45:20,19:17,26/

3 逃げることもままならない状況の時は、祈らなければなりません。祈ることで主の守りを受けることができます。普段、どのように祈り、試練に会ったなら、どういう確信をもって祈るのですか。
・17〜18節/
・マタイ6:13,Tコリント10:13/

4 苦難や問題に囚われる日々が長いと、渦中にある人々の心境はどうなるでしょう。もうずっと苦しみが続くのだ、希望はまったくないと悲観するようになるでしょう。苦しい状態に倦み疲れてしまうでしょう。苦難の中でも私たちを省みてくださる主は、どんな守りや恵みを約束してくださいましたか。そうしてくださる理由は何ですか。
・20節/
・エペソ1:5/

5 苦難の時、人々は色々なことを言い、私たちを惑わそうとします。色々なことに惑わされ、不安になり、恐れます。しかし、主は「できれば選民を惑わそうと」と言われました。それは、惑わそうとするけれども、できないということです。なぜですか。どのようにしてくださると約束されたのですか。
・22節/
・ローマ8:38~39/

6 苦難の中でも守りと恵みがあるとしても、私たちの方で気をつけていなければ、苦難に翻弄されてしまいます。それで、主はどうしてくださいましたか。それに対して、私たちはどう対処しなければなりませんか。
・23節/
・ローマ12:2,エペソ5:10,17/

7 私たちが苦難に会った時、苦難だけを見、苦難ばかり考えることが大きな問題です。そうなると、もう苦しくて、恐れと不安でいっぱいになり、心も体も病んでしまいます。きょう大きな苦難を知らせている箇所を学んで分かったことは、何ですか。
・詩篇32:7/
・Uテモテ1:12/

8 苦難の中にも恵みと守りがあります。苦難に会うことが問題なのではありません。苦難を受け止め、取り組む私たちの心、信仰の姿勢が大事です。苦難について学び、苦難に対処する備えをしていないと、人生は苦難や問題ばかりに見え、自分の状況を悲観的に考え、神様に文句を言うようになるでしょう。私たちが苦難について考えなければならないのは、私たちを苦しめる苦難そのものではなく、その苦難を通して神様に出会い、私たちを取り扱われる神の御心は何かということです。ですから、私たちはどうしなければなりませんか。
・詩篇119:18,23/
・ヘブル4:16/

9 これからも、苦難はやって来るでしょう。問題は起こるでしょう。苦難の中でも、私たちは、自分を愛して、救いに選んでくださった神様の愛を信頼するのです。苦難に会った時、その苦難そのものに目を向けるのではなく、その背後で働かれる神に目を向け、神様と出会うことが必要です。そうすると、どのようなことが分かって来ますか。
・ローマ8:28/
・詩篇119:67,71/

「命の実を刈り取ろう」

 神様は、すべての苦難を私たちの益のために用いられます。神様は、私たちに悟りを与えてくださいます。立ち返ることのなかった者を、苦難を通して神の御前に立ち返らせ、悔い改めさせ、霊的に目覚めさせてくださいます。そうなってこそ、「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした」と言えるのでしょう。十字架に苦しまれたイエス様が、私たちとともにいてくださいます。きょうの学びで悟ったこと与えられた導きなどを分かち合い、互いのために祈りましょう。ヘブル2:18。

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