小グループで聖書を学ぶ                                   

60 機会を逸しないで(マルコ14:1〜9)

「心の門を開いて」

 クリスチャンとは、どういう人なのでしょうか。イエス様を救い主と信じた人は、どのように生きるのでしょうか。私たちは、どのように生きればいいのでしょうか。世界中で福音が宣べ伝えられるところで記念となると言われた人の信仰から学びましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 この時、イエス様は、どのような状況にありましたか。そのような状況の中で、一人の女性がイエス様に対して行ったことは何ですか。
・1〜2節, マタイ26:2/
・3節/

2 ナルドの香油は、インドのヒマラヤ地方で取れるオミナエシ科のスパイクナードの根から抽出される精油で、薬や化粧品として用いられ、埋葬の時にも使われました。一人の女性がナルド油を持って来て、イエス様の頭に注いだというのですが、これを見た人々の反応はどうでしたか。なぜ、そのような反応を示したのですか。あなただったら、どう反応しますか。
・4〜5節/


3 女性の行為を見ていた人々は、高価なものを無駄にしたと憤慨し、勝手に、貧しい人たちの施しにすべきだと言いました。女性の気持ちを全く考えず、なぜしたのかも聞いていません。当然と言わんばかりに憤慨しています。私たちはどうでしょう。人の言動について、自分のものさしや感覚だけで反応し、怒ったり、憤慨したりしていないでしょうか。こうするべきだと勝手に考えていないでしょうか。その人の心情を想像しているでしょうか。
・ヨナ4:9〜11/


4 人々は、施しもしないで無駄にしたと女性の行為について怒っていたのですが、イエス様は、この女性がりっぱなことをしてくれたと評価されました。その理由の1つは何ですか。憤慨して責めた人々には、何と言っておられますか。
・6節/
・7節/

5 もう1つの理由は、その女性がしてくれたことが、結果的には、何をしたことになったのですか。
・8節/
・マルコ16:1〜2/

6 この箇所を通して教えられている時の重要性を覚えましょう。この女性は、その時しかできないことを精一杯したのです。主に仕えることができる機会が与えられた、これが最後のチャンスと思い、最善を尽くしました。いつでも主に仕えることができる、主に仕える機会は多いと思っていると、機会を逸してしまわないでしょうか。
・エペソ5:16/
・コロサイ4:5/

7 この女性自身の心は、どうだったのでしょう。どんな思いで香油をイエス様に注いだのでしょう。参照箇所から、どのような女性であって、イエス様に対してどのような思いでナルドの香油をささげたと思われますか。
・ルカ7:37〜38/
・ヨハネ8:4〜11/

8 石に打たれて死ぬはずだった自分を救ってくれたイエス様、機会があれば、その感謝をあらわしたいと思っていました。300デナリとは、奴隷一人の身代金に相当します。あたかも、自分を罪の奴隷から、死と滅びから贖い出してくれた代価として差し出したかのようです。イエス様は、私たちを罪の奴隷から滅びから救うために、どうしてくださいましたか。
・Tテモテ2:6/
・エペソ1:7/

9 クリチャンは、滅ぶべき命が天国への命に変えられて、感激して生きる人です。罪の奴隷から解放されて、感謝と喜びにあふれる人です。この女性は、その感激と感謝をナルドの香油をイエス様にささげることであらわしました。あなたは、救われた感激と感謝をどのようにあらわしますか。
・Tコリント10:31/
・コロサイ3:23/

「命の実を刈り取ろう」

 この人のささげたのは、高価なナルドの香油ではありません。そこにあらわされた信仰です。その信仰が記念となりました。私たちも、主にささげられる最高のものは、信仰です。人々に与えることのできる価値あるものは、信仰です。私たちが家族や友人、次世代に残せる最大のものは、信仰の遺産です。教会学校の働きや証の生活は大切な信仰の継承であり、遺産です。私たちの信仰に生きた証しこそ、最高に価値ある記念碑です。今日の学びを通して決心したことや受けた導きを分かち合い、互いのために祈りましょう。9節。

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