小グループで聖書を学ぶ

10 障害を克服して(マルコ2:1〜12)

「心の門を開いて」

 大統領選挙に敗北したクリントン氏は、ガラスの天井を敗れなかったと言っていました。ガラスの天井とは、キャリアアップなどを阻む、見えない、打ち破れない障壁のことですが、駄目だ無理だという思いも、ガラスの天井と言えるでしょう。誰の心にもガラスの天井があるでしょう。信仰でそれにどう取り組むのでしょうか。今日の箇所に登場する人々の姿を通して学びます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 この箇所の場面を観察してみましょう。どういう状況ですか。登場人物は、どんな人々ですか。この人々の思いや考えなど、心情はどのように想像できますか。
・1〜3節/


2 カペナウムの町にイエス様が来られたといううわさが町中に広まりました。「イエスという方が神の国の福音を教えて、人々の病気を癒している」といううわさを聞いたある中風の人が、どうしてもイエス様に会いたいと切実に願ったようです。しかし、中風の彼にとって、一人で行くことは不可能でした。この障害は、どのように克服されましたか。
・3節/
・伝道者4:9〜10/

3 この中風の人が、行きたいけど駄目だ、一人では無理だという心の障壁、障害を持ったままならば、話はそこで終わりです。四人が中風の人を運んでくれたのですが、イエス様のおられる家に着いてみると、大勢の人々が集まっていたので、入り口から入ることができませんでした。この人たちは、どうしましたか。その時、彼らはどう考えてそのようにしたと思われますか。彼らは、どんな障害、障壁を克服したのですか。
・4節/
・ルカ19:4/

4 彼らは、何か方法は無いだろうか、話し合い、祈ったでしょう。この場面の一番の障害は、群集でしたが、人のせいで機会を逸することをしませんでした。そして、屋根に穴を開けるという手間、費用を惜しみませんでした。時間や労苦という障害を克服したのです。私たちには、どんな障害物や心の障壁があるのでしょうか。見えざる屋根が自分の思いや行動を妨げているのではないですか。


5 人が新しく生きるための大きな障害があります。その障壁が、人が新しく変わることを妨げています。病気であろうと強健であろうと、その障害によって、その人の魂が病んで行きます。その障害は、何ですか。どのようにして取り去れるのですか。
・5節/
・Tペテロ3:18/

6 どんな人にも罪はあります。新しく生きるためには、罪の赦しが必要です。この人にもあったでしょう。不自由な体になって、誰かのせいだと恨んだかもしれない、自分のせいだと自分を責めていたかもしれない、思ったようにしてもらえず怒りや不満を持っていたかもしれない、私をこんな状態にしたと神様をのろったかもしれません。ここに、自分たちの罪に気付かない人々がいました。なぜ気が付かないのですか。
・6〜7節/
・ヨハネ9:41,黙示録3:18/

7 あなたは、自分の中にどんな罪を見い出すことができますか。
・ガラテヤ5:19〜21,テトス3:3/
・イザヤ65:2/

8 様々な精神的、物理的障害を克服し、罪という最大の障害を克服したこの中風の人に最後にもう1つの障害を克服する必要がありました。イエス様は、この中風の人に何と言われましたか。この人は、どう反応しましたか。それは、どんな障害を克服したことになりますか。
・11〜12節/
・エペソ2:2〜3/

9 イエス様がされたのは、「起きなさい」と言うだけです。手足が麻痺している中風の人にとって、このイエス様の命令は実現不可能なことです。そんなこと無理だ、私にできるわけがないと言っていたら、家で空しくベットに横たわっていた時へ戻ってしまいます。私たちにも、様々な局面で御言葉の約束が与えられ、具体的な導きが与え与えられます。しかし、そこで御言葉はそういうけれど、そうしたいけれども、無理だ、私にはできない、と見えない屋根でおおってしまうことがないですか。どうしたら、それを突破できるのですか。
・エペソ3:20,マタイ8:8〜9/

「命の実を刈り取ろう」

 今日でも、イエス様の御名によって、立ち上がることができることを信じてください。私たちが御言葉に従順になって、立ち上がり、信仰に生きて、変えられるなら、人々への素晴らしい証しとなります。この新しい年が、障害を信仰で克服して行く歩みとなりますように願います。私たちも、信仰の友とともに様々な障害を乗り越え、飛躍と前進の一年となりますように祈ります。自分の抱いている障害を分かち合って、その克服のために互いに祈りましょう。ローマ12:12。

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