小グループで聖書を学ぶ

23 イエス様に出会って(マルコ5:1〜20)

「心の門を開いて」

 都会病という言葉があります。都会特有の生活条件によって起こる健康障害のことです。確かに、近年内外の研究機関が、都市生活者の脳へのストレスが大きく、都会の方が精神疾患にかかる率が高いと報告しています。今日の箇所に登場する人の姿から学びましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 イエス様が、嵐の後、湖の向こう岸ゲラサ人の地に着きました。このゲラサ人の地とは、ガリラヤ湖の東側にある地域で、デカポリスと呼ばれたとても裕福な地域でした。軍事的、商業的要衝地であり、水が豊かで、農業も発達していました。人口も多く、文化施設、産業の発達した都市でした。ユダヤ人の地とはまったく違う異邦人の土地でした。ここで、どんな人に会いましたか。
・1〜2節/


2 現代社会の都会に住む人々に、ストレスや不安で、精神疾患者が多く起こっています。この汚れた霊につかれた人の姿が、まさにそれでした。どのような状態でしたか。どのような特徴がありましたか。
・3〜5節/


3 汚れた霊につかれた人は、墓場で孤独でした。憤慨する自分を制御できずに暴れ、抑圧されたものを噴出するように、昼夜叫んでいました。自分を愛することができず、自分自身を傷つけていました。このような姿を見て、どう思いますか。感じることは何ですか。



4 イエス様は、「向こう岸に渡ろう」と言って、湖の東側に来たのは、この人の叫びを聞いたからではないでしょうか。湖を渡る時、嵐に会いましたが、向こう岸に着くと、嵐のような人生の中にいた人に出会いました。彼の反応はどうですか。イエス様は、彼をどうしてくださいましたか。
・マルコ4:35/
・6〜9節/

5 神は人を神のかたちにしてくださって、主とともに生きることを望んでおられます。汚れた霊に捕らわれた人は、まるで獣のように生きていましたが、汚れた霊から解放されて、人間らしく生きるようにしていただきました。私たちも、このイエス様の力を体験できるようにと願います。どうすればいいですか。イエス様はどうしてくださいますか。
・黙示録3:20/
・ヘブル4:16/

6 現代社会で精神疾患を患い、心の病をかかえて生きる者のたましいに、イエス様は来てくださいます。イエス様と人格的に出会い、救い主として受け入れると、精神疾患から解放され、癒されるようになります。イエス様はどうしてくださいましたか。何を覚えることが大切ですか。
・ローマ5:8/
・ヨハネ1:12/

7 この人は、イエス様に出会ってどのようになりましたか。汚れた霊を追い出していただいて、どのように変化しましたか。
・15,18節/
・コロサイ3:10,Uコリント5:17/

8 イエス様に出会って、救われて、癒された者は、新しく造り変えられます。残りの人生をイエス様に従って生きたい、お供させてくださいと願い出ました。イエス様は、彼にどんな使命と働きを与えましたか。それは、どんな理由があるからですか。
・19〜20節/
・17節/

9 この人を癒し、回復させたイエス様は、この体験を持って家に帰れと言われました。世の中には、精神疾患や心の痛みをかかえる者が多いです。社会復帰した彼の周りにも、精神疾患にかかっている者がいたし、彼の証しと生活の回復は、心の病にある人を助けることになったでしょう。私たちや教会、セルグループにも、この使命や働きがあると見ることができますか。あなたは、どうしますか。
・ルカ22:32/

「命の実を刈り取ろう」

 礼拝生活やセルグループの分かち合いは、心の病が取り扱われ、癒される機会となります。新しくされ、変化した人は、人を助けることに用いられます。イエス様の救いには、愛と力が含まれているからです。私たちは、主の愛によって変化し、人々の所に行きます。心の病がイエス様に癒されたことの証人となります。ですから、イエス様は、痛みを受けた人と助ける人が、一体となる主の共同体を造られました。それが、主の教会です。今日の学びを通して気付かされたこと決心したことなどを分かち合いましょう。

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