小グループで聖書を学ぶ

41 反対しない者は味方です(マルコ9:38〜41)

「心の門を開いて」

 弟子たちは、仲間内で「誰が一番偉いか」と争っていましたが、外に対しては、高慢と特権意識をあらわにしていました。このような弟子たちの姿は、御言葉の養育による成長が進んでいないためでした。どのような御言葉によって養育されて行くのかに付いて学び、私たちへの適用としましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 「人の先に立ちたいなら、皆のしんがりになり、皆に仕えなさい」と言われたにもかかわらず、ヨハネは何と言っていますか。どんな気持ちで言っているのでしょうか。
・35,38節/
・Tコリント13:4/(参考)

2 以前、弟子たちはかわいそうな少年から悪霊を追い出すことができず、恥をかきました。イエス様から叱責されました。ですから、12弟子でもない、知らない人が、イエス様の御名を唱えて悪霊を追い出したことは、弟子たちには大変なショックでした。妬みが生じました。そして、12弟子だというプライドと特権意識から、その人の活動を禁止しようとしたのです。このような気持ちをどう思いますか。こんな気持ちになることありますか。



3 ヨハネは、その人に対して、自分たちのようにイエス様に従っていないくせに、我々を差し置いて生意気だと怒ったようです。妬みも生じ、プライドが傷付き、余計癪に障ったのでしょう。イエス様が付けたヨハネのあだ名は、「雷の子」でした。しかし、すぐに怒る激情の人が、後には、愛の手紙と言われるヨハネの手紙を書くまでになりました。5章しかないTヨハネには、愛という言葉が30箇所も出て来ます。どうしてそのように変えられたのでしょうか。
・マルコ3:17/
・Tヨハネ4:10〜11/

4 ヨハネは、イエス様との人格の交わりを深めながら変化しました。イエス様の御言葉の養育を受けて行くうちに変えられました。すぐに怒り、感情が噴出していた感情量の多さは、感受性豊かな愛のあらわれに変えられました。後には、愛の使徒と呼ばれる人になりました。私たちの性格も、イエス様を信じて、御言葉に養育されて、良いものへと変えられて行くと信じますか。そのために、どうしますか。
・Tヨハネ3:1〜2/(参考)

5 どうすれば、このような妬みやプライド、怒りや不寛容を克服できるのでしょうか。イエス様は、傲慢なヨハネに対して、叱るような言い方はされないで、優しく教えてくださいました。叱りつけられれば、感情で受け止めて、益にならないかもしれません。誤りを指摘するより、信仰的な受け止め方を教えてくださいました。イエス様の御言葉の養育を受けましょう。どんな教えですか。
・39〜40節/


6 イエス様は、私たちに反対しない者は、私たちの味方だと言われました。ヨハネが見た人は、イエス様に反対したり、ヨハネの邪魔をしたり、敵対していたのではありません。ヨハネが妬みや肉のプライドで反応したので、癪に障ったのです。私たちも、反対や敵対していない人の言動を、肉の思いで見たり、受け止めたために、敵対視してしまうことがないでしょうか。ただ、気に入らない、癪に障って怒り、反発するのではないでしょうか。御言葉は、どうするように教えていますか。
・エペソ4:29〜32/


7 使徒パウロが同じようなことを言っています。ヨハネが見た人は、悪気も敵対心もありません。善意でした。しかし、パウロの投獄中熱心に宣教する人々は、彼に対してどのような思いを持っている人々でしたか。パウロは、どう受け止めていますか。どうして、教会を迫害していたパウロが、寛容と愛で受け止める人に変えられたのですか。
・ピリピ1:15〜18/
・使徒9:3〜5, 27〜28/

8 イエス様は、ヨハネが見た人のしたことを、弟子たちのためにしてくれたと評価してくださいました。御言葉で言われている「水一杯」とは、旅人が水がなくて苦しんでいるところに差し出される水になります。水一杯でも飲ませることは小さなことですが、命を生かすことになります。周りの人の様子をみてみましょう。自分に対して、「水一杯」とは、どんなことだと気付かされますか。
・41節/


9 ヨハネが妬んだ無名の人は、悪霊につかれた人、病んでいる人をあわれみ、かわいそうに思いました。イエス様の熱い心で祈りました。イエス様なら癒してくださる、そう信じて、主の御名で祈ったのです。奇跡が起こりました。私たちの周りにも、苦しむ人がおり、助けを必要とするたましいがあります。どのような「水一杯」を差し出しますか。
・Tコリント13:4〜7/(参考)

「命の実を刈り取ろう」
 弟子ヨハネの感情の動きと対応を学び、変えられたヨハネを知り、イエス様の御言葉の養育を受けました。この恵みを感謝します。今日の箇所を通して与えられた恵みを分かち合い、互いのために祈りましょう。

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