小グループで聖書を学ぶ


本質を失わずに (マタイ4:23,9:35)

「心の門を開いて」

 近年、様々な事件によって、会社が本質を見失い、老舗が本質を忘れ、役人の本質を失った姿が顕著になっています。何事にも、それ自体の本質があります。教会の本質とは、何でしょうか。教会はキリストの体と言われています。教会が本質を失わないために、イエス様がどんな働きをしたかということに注目しましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 福音書には、イエス様がされた主な三つの働きが記されています。それが、教会の本質ともなります。次の箇所で確認しましょう。
・マタイ4:23,9:35/


2 まず、イエス様が「会堂で教え」られたことということです。様々なことをされ、人々の耳目を引く奇跡の数々もありますが、それよりも重要な働きが、「教える」働きでした。御言葉を人々に教え、人々を御言葉で養い、整えたことです。イエス様は、3年間の公生涯を何に注ぎ込まれましたか。イエス様が最後に残された命令は何でしたか。
・マタイ28:19〜20/


3 私たちも「御言葉で養育されて、イエス様の弟子」とならなければなりません。私たちが、この御言葉による養育を止め、イエス様の弟子となる道を捨てるなら、どうなりますか。救いの目的は、新しく生まれ変わるだけでなく、私たちが御言葉に養われて、霊的に造り変えられることです。イエス様の弟子となって、イエス様のように生きようとしないならば、私たちの生き方はどのようになりやすいですか。(参考/Tコリント3:3, ガラテヤ5:19〜21,黙示録2:4〜5)


4 信じても、イエス様の弟子となって、イエス様のように生きようとしないならば、私たちはまだ肉と欲のままに生きることになります。自分の問題を解決してくれて、ただ自分の願うようになればいいという世の風潮が聖徒たちを支配すれば、クリスチャンの本質が失われます。では、弟子となり、御言葉による成熟、霊的造り変えがなされると、どのようになりますか。
・ローマ8:4〜6/
・ガラテヤ5:22〜25/

5 二つ目は、「御国の福音を宣べ伝え」たことです。イエス様が公生涯を始めて、宣言した最初の一言が「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから」でした。マタイ4:17。世に福音を証しすることで、この地に天国があるようにしなければならないと言われました。 その天の御国とは、どんなものですか。
・マタイ6:10/
・ルカ17:21/

6 イエス様を救い主と信じるなら、その人の人生に御国が始動します。御言葉の養いによって、成熟を目指すクリスチャンとなり、人々を愛し、仕えるようになると、天の御国がはじまります。家庭にイエス様を主人として迎え入れ、イエス様が治めるならば、家庭が天国になります。職場にイエス様を紹介し、イエス様の愛が広がるなら、職場に天国が広がります。そのために、どのように命令されていますか。理由は何ですか。
・Uテモテ4:1〜4/


7 イエス様の十字架の犠牲によって罪が赦され、新しい命に生きることができるという真理を知ると、たましいの癒しと平安を得ます。さらに、御言葉によって養われ、造り変えられる幸いを体験すれば、他のたましいの救いを願わずにはいられません。証しして生きることが、クリスチャン人生の本質なります。あなたは、誰に証ししたいですか。どこに天国が広がるようにしたいですか。



8 イエス様が三番目にされたことは、「あらゆる病気、あらゆるわずらいをいやされた」ことです。イエス様が私たちのために十字架にかかってくださったのは、救いのためだけではありません。何のためですか。私たちをどのようにしてくださいましたか。
・イザヤ53:5/
・Tペテロ2:24/

9 病気には、肉体的なものもあれば、精神的なものもあります。ストレスなど精神的なことが病気の誘引になるのであれば、救いによるたましいの平安と癒しが、病気の治癒につながると言えるでしょう。この節で「わずらい」と訳されたことばは、弱さ、弱い部分を意味しています。心の患いや弱さも癒されるのです。教会にも、この癒しの働きがあります。どのようなことを体験していますか。どのような癒しを祈りますか。


「命の実を刈り取ろう」

 今私たち教会の一人一人が、御言葉によって養育され、霊的に造り変えられ、成熟した主の弟子となりますように。私たちが周りのたましいを愛し、信仰の恵みと感謝によって熱心に証しする聖徒となりますように。私たちが、信仰によって癒され、健全な心が与えられますように願います。教会の本質と聖徒の本質を失うことがないために、示されたこと、気付かされたことは何ですか。マタイ9:35。

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