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65.嘆き、うめきを聞いてくださる神様(詩篇55:1〜23)

「心の門を開いて」
 
 この詩は、アブシャロムの反乱が背景になっていると見ることができます。Uサムエル15~18章。信じていた息子や家来たちが陰謀をめぐらし、こぞってダビデに反逆した事件でした。ダビデの人生においてもっとも衝撃を与えたものでした。詩人のようにそれまで考えたことも経験したこともない未曾有の出来事に接したなら、その時私たちの心はどうなるのでしょうか。詩人の祈りに学びます。

「御言葉の種を蒔こう」

1 ダビデは、同僚たちを信頼し、家来たちを信じていました。その忠実な働きがあって、王国が築かれ、繁栄することができました。息子と家来たちによる反乱は、ダビデにとってどれほど衝撃だったことでしょう。学校や職場、家族等親しい者がこぞって敵対して来る、そんな衝撃的な事件です。衝撃を受けたダビデは、どうしましたか。
・1〜3節/


2 ダビデは、信じていた家来たち、友人たち、そして息子が、反乱を起こしているというのは、想像もできないことでした。今まで、経験したことも、考えたこともないことに出会ったら、どうでしょう。突然大きな事件や病い、困難に出会ったら、私たちはどのような心境になるでしょうか。詩人はどんな心情になりましたか。
・4〜5節/


3 周りの人が、何かのことで、大声で文句を言い、恫喝し、騒ぎたてて来ることがあります。突然目の前にあらわれ、狂ったように責めたて、悪口雑言を浴びせる知人や友人に接したことがありますか。その時の気持ちはどうでしたか。



4 周りからこぞって責められ、一方的な攻撃を受けたら、その場にいるのも辛いです。落胆して、もうそこには居たたまれなくなるでしょう。そのような時、詩人の心はどういう心境になりましたか。あなたは同じような心境になったことがありますか。どんなことに出会ったからですか。
・6~8節/

5 詩人は、自分の心情を訴えたあと、苦しみ泣き叫ぶしかできなくなったその状況を神様に訴え、知らせています。どんな状況ですか。
・9〜11節/


6 どうしてエルサレムがあっという間に、このような惨状になってしまったのでしょうか。しかし、このようなことは、一瞬ではなりえません。王国が確立し、外敵もなくなり、繁栄して行った時、ダビデ自身も罪を犯し、その家庭にも罪が横行し、ひどい状態となりました。神の民の都が、罪悪と戦うことのないただの都市になっていました。その結果、反乱にいたったと言えます。聖書は、どういうことが問題や騒乱の根本原因となると教えていますか。
・士師記3:11〜12,21:25/


7 未曾有の苦しみ、悲しみの中から、呻き、泣き叫んで訴えるダビデを、神様はどんな思いに導いてくださいましたか。未曾有のかん難の中で祈るダビデの姿に注目しましょう。どんな特徴がありますか。
・16〜17節/


8 ダビデは、日々一日中嘆き、うめく、主の名を呼び求めました。そうして、「主は私の声を聞いてくださる」という確信が与えられました。ショックで苦しくて悲しい時の祈りは、ただ呻き、嘆くばかりです。そのような祈りをささげた経験があれば、分かち合ってでもください。下記の引用箇所を読んで、分かち合いましょう。
・詩篇40:1〜3。/♯(神の御声を)♭


9 嘆き、うめいて祈るダビデに対して、神様は平安と確信を与えてくださいました。それを経験したダビデは、苦難の中いる神の者を何と励ましていますか。(参考/Tペテロ5:7)
・22節/

「命の実を刈り取ろう」

 私たちは、「重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。」と言われたイエス様を信じて、救われている者です。マタイ11:28。思い煩い、重荷を主にゆだねるなら、主は私たちのすべてのことを心配してくださる、と学びました。人生途上、経験したこともなく、考えることもしないことに出会い、苦しめられ、途方にくれても、守られると約束されています。Uコリント4:8〜9。神様に嘆き、うめいて祈ることができる幸いに感謝します。詩篇55篇の祈りを学んで導きを受けたことは何ですか。信仰生活において変わって行くと思うところはどんなことですか。

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