小グループで聖書を学ぶ
12 唇を制する(箴言10:1〜32)

「心の門を開いて」

 箴言は、私たちの存在を関係の中でとらえています。関係は、私たちにとって重要なことです。主なる神との関係の中で、私たちは神を恐れる者として召された者であり、隣人との関係の中で、隣人に仕える者として召された者です。そして、関係の中で生きる私たちに求められているのは、誠実に生きることです。正しい者と悪人を対比して、具体的に教えてくれています。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 誠実に生きる者は、どのように働き、生活するのですか。そのような生活で大丈夫なのか、果たして労苦は報われるのだろうかと心配するかもしれません。悪者や愚か者を見て、揺さぶられることもあるでしょう。どんな保証をしていますか。
・4〜5節/
・2〜3,6〜7節/

2 悪者は、不正な方法で富を得ようとします。不正な富は、物理的な快適さと喜びを与えますが、それは一時的であり、真の幸いを与えてはくれません。一方、誠実な者は、生活が守られて生きることができます。正しい者は、主なる神に対してどのように生きる者として、召されていますか。
・8〜9節/
・創世記1:26〜27, Tコリント10:15/

3 私たちは、神様のかたちに似せて造られた者として、主の御心にそって自然を治めるようにと委任された者です。そして、救われた者として、神の栄光を現して生きるように召されています。誠実に生きるには、どのようなことを意識しますか。神のかたちに造られた者として、今自分が誠実でなければならないことは何でしょうか。
・U歴代16:9/

4 人との関係において誠実に生きるために、最も必要なことは、何をどうすることが必要ですか。この章には、口、くちびる、舌という言葉が、繰り返し出て来ます。正しい者の口、くちびる、舌は、どのようですか。読んでみた印象はどうですか。
・19節/
・11,20〜21,31〜32節/

5 反対に、悪者の舌には、恐ろしい破壊力あります。肉の言葉は、恐ろしい働きをします。どのようになると警告していますか。
・13〜14節/
・ヤコブ3:2〜6/

6 私たちはみな、多くの点で、失敗をするものですが、とりわけ、口や舌で、つまり言葉で失敗します。口や唇から発せられた言葉は、まるで暴れる馬のようです。取り返すことのできない傷を与えることになります。愚か者や悪者のどのような口や唇が危険だと警告していますか。思い当たることがありますか。
・10,18〜19,31節/
・Tテモテ5:13 , Tペテロ2:1 /

7 むだ口や悪口を言わなくても、悪者の口は暴虐や憎しみを隠し、偽りの唇を持ちます。人の心には、妬みや憎しみ、怒りがあります。取り繕う言葉で隠しても、心にある負の感情は、表情や言葉の端々に出て来ます。まして、むだ口やうわさ話、悪口やそしりを言えば、被害や傷は大きいのです。どうしたらよいでしょうか。今日の御言葉の中に、私たちの目をひく言葉があります。読んで、どう思いますか。引用聖句も参照しましょう。
・11,18節/
・12節, Tペテロ4:8/

8 この愛は、イエス様の十字架の犠牲によってあらわされた愛です。イエス様が私たちの救いのために犠牲となられた、その愛が私たちの罪と滅びをおおってくださいました。この愛に感謝し、感動します。主の愛を受けた私たちからも愛が出て来ます。醜い心を愛する心に変化させることは、簡単なことではありません。しかし、愛の言葉を口と舌で宣言することです。愛と赦しを唇で表現するなら、その瞬間心が変化して行く奇跡を体験するようになります。どのように実行してみますか。
・Tヨハネ4:11/
・ルカ6:35/

9 イエス様の十字架によって救って下さった神様に対する絶対信頼があるなら、御言葉に動かされます。御言葉の知恵によって生きることができます。そうしたら、1つの御言葉が私たちを癒し、1つの御言葉が私たちを立ち上がらせ、1つの御言葉が私たちの人生を変えるのです。知恵で誠実に生きる者には、どのような祝福が与えられるのでしょうか。悪者や愚か者には、どのような結果が待っているのでしょうか。
・22,24,28,30節/

「命の実を刈り取ろう」

 知恵を誠実に用いて生きると、恵みと祝福を受け、望みがかなえられます。そして、知恵を用いることがますます楽しみになります。かつて私たちは、神様から離れて罪の中に生きていた者ですが、罪を告白して、イエス様を信じて救われた者です。与えられた新しい命で誠実に生きて行くだけです。召しに応じて誠実に生きましょう。仕事や学びを誠実に行いましょう。神に似せて造られた者としてふさわしい人格になるように、御言葉に誠実に聞き従う者になることを願います。与えられた適用を分かち合い、互いのために祈りましょう。

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