小グループで聖書を学ぶ
20 人生は言葉の力にかかっている(箴言18:1〜24)

「心の門を開いて」

 ある研究結果によると、男性が1日に発する単語数は平均7千語、女性の場合は平均2万語だそうです。しかし、口から出る言葉は、言った先から消えて行くようなものではなくて、私たちの生死を決め、人生に影響を与えると聖書は教えています。心して今日の箇所を学びましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 今日の箇所の中心は、20〜21節です。「死と生は舌に支配される」とありますが、多くの英語訳が、「死と生は舌の力にある」と訳しています。人の生死がその人の言葉にかかっている、言葉には力があると言っています。他の箇所では、どう言っていますか。
・20〜21節/
・箴言12:18,15:4/

2 言葉は、人を生かしもするし、殺しもします。人を幸せにもし、不幸にもするのです。そして、言葉を発する本人に最も大きな影響を与えます。自分の現在の状態は、過去に口にした言葉の結果であり、現在の言葉が将来の自分を決定することになります。どうして、それほどに人に強い影響を与えるのですか。引用文から考えてみましょう。
・ヤコブ3:3〜5/


3 私たちの人生の舵は、言葉です。肯定的な言葉を用いれば肯定的な人生になり、否定的な言葉を使えば否定的な人生になります。なぜ、言葉のとおりに、言ったようになるのでしょうか。出エジプトの民の姿を引用しましょう。カナンの地を偵察して来た者たちの報告の民への影響とその結果はどうですか。
・民数記13:30〜32/
・民数記14:2,27〜28/

4 否定的な報告を聞いた民は、絶望と後悔と恨みの感情を抱き、主とモーセに逆らい、約束の地に入れませんでした。その理由は、主が民の言った言葉の通りにされたからでした。現代医学の研究によると、言語が脳細胞に影響を与えるそうです。私たちの言葉が、私たちの脳を刺激して、言ったように行動させるからです。幸いと不幸が自分の言葉にかかっています。ヨブは、次々と苦しみが襲って来た時、何と言っていましたか。
・ヨブ2:9〜10/


5 否定的な言葉、絶望的な言葉を軽率に言わないで、自分を励まし、肯定的な言葉を言いましょう。もちろん、他の人々にも、励ましの言葉、賞賛の言葉、祝福の言葉を言いましょう。身近な家族に良い言葉を与えてください。身近な者こそ、良い言葉を必要としています。家族こそ、肯定的な言葉、愛や賞賛の言葉に飢えています。ぞんざいな言葉、否定的な言葉を使っているなら、今!変えましょう。言語生活を点検して、気付かされたことや決心したことがありますか。
・箴言13:3/
・/

6 20〜21節では、言葉は口から出たら消えるのではなく、実を結ぶと言っています。言葉は、人の心に落ちて、実ります。大きな影響力を与えます。思わず吐いた言葉が、夫婦に亀裂を起こし、子どもの人生を狂わせます。感情を抑制できず噴出した言葉が、職場や友人関係を破壊します。一方、温かい一言が子どもの人生を変え、夫婦関係や職場の人間関係を修復させます。種のような言葉で思い出す例がありますか。
・20〜21節/
・箴言13:2/

7 どうしたら、良い言葉を口から出すことができるのでしょうか。口先だけ取り繕うとして、できるのでしょうか。どうすることが必要だと教えていますか。
・マタイ12:35/
・Uコリント5:17/

8 言葉によって世を創造された神様が、人に世のすべてを治め、管理することを命じられ、そのために人に知恵と言葉を与えられました。しかし、罪によって、言葉は破壊的なものに変質してしまいました。失われた言葉の権威を回復させるために、神様はイエス様を私たちの救い主として送ってくださいました。救われた者は、どんな言葉を用いることができるのですか。どんな言葉を用いるように勧められていますか。
・エペソ4:29/
・テトス2:1/

9 人生を生きて行くと困難も落胆することも起こります。それでも、肯定的に考えて、良い言葉を話すことが私たちの生きる秘訣です。感謝と賛美の言葉は、神への最高の言葉です。私たちが救われて、神の子どもとされたことについて、どれほど神様に感謝して、イエス様を賛美しているでしょうか。感謝は、環境の問題ではなく、信仰の問題です。感謝の言葉を用いると、私たちはどのようになると思いますか。


「命の実を刈り取ろう」

 良い言葉を用いるには、良い心になることです。イエス様を信じて、新しい心になり、御言葉をたくさん食べて生きて行くなら、やがて心から出る言葉が信仰の言葉となるでしょう。今日の箇所で目に留まった節は、どれですか。分かち合いましょう。エペソ4:29。

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