小グループで聖書を学ぶ

21 貧しくても、誠実に歩む者(箴言19:1〜29)

「心の門を開いて」

 「中流層が貧困層へ」「超富裕層と新貧困層の2極化」などと表現されるほど、現代日本の貧困化は社会問題となっています。資本主義の矛盾が噴き出している時代と言われています。聖書は、「貧しさ」についてどんなことを教えているのでしょう。今日の箇所から学びます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 貧しさに対する人々のイメージは、苦しいもの、いやなもの、克服すべきものです。誰でも、貧しさを嫌い、貧しさから抜け出そうとしています。貧しくなることを恐れ、裕福になることを目指して努力しています。貧しい者は、周りの人々から、どのように受け止められ、どのようにされていますか。
・4,7節/
・箴言14:20/

2 貧しい者は、生活が苦しい上に、親族や隣人から嫌われ、憎まれるというのです。貧しい人から、友が離れるというのです。まさに、寄る辺のない者となります。聖書は、貧富について何と言っているのでしょうか。何を寄る辺とするように示していますか。
・箴言30:8〜9/
・ゼパニヤ3:12/

3 貧富のことより、ただ、主が自分に定められた分の食物で自分を養ってくれることを願うことが大切です。大事なことは、貧しさの中で神様に拠り頼み、神様を寄るべとすることです。主は、人が貧しさに左右されないことを望んでおられます。貧しい中でも、そのように生きることを求めておられますか。
・1節/
・22節/

4 信仰をもって正しく生きようとする者は、貧しくても誠実に歩むことができ、貧しくても人を愛することができます。裕福な家に育ち、宣教師として労苦したパウロ、富も貧しさも経験しました。貧富について、何と言っていますか。
・ピリピ4:11〜12/


5 貧しい者について、箴言では、どうするように言っていますか。どのような報いがあると言っていますか。
・17節/
・箴言11:24〜25/

6 私たちは、隣人との関係の中で自分自身の存在を考える時、隣人に仕え、隣人を助けるように召された者だということです。隣人を助け、共に生きる生活について、何と教えていますか。
・伝道者4:9〜10/


7 箴言で頻繁に言及されている「貧しい者」「寄るべのない者」とは、助けが必要な人を象徴している言葉です。狭い意味での貧しい者とは、物質的支援を必要とする者を意味しますが、広い意味では、精神的な支援や助けを必要とする者を含んでいます。信じて救われた私たちができる支援は、何ですか。
・使徒3:5〜6/
・Uコリント4:5〜7/

8 今日の箇所では、なまけ者、怠惰な者に関して言及されています。結局、怠惰についあての言及は、貧しい者にどういうことを勧めていることになりますか。
・15,24節/
・箴言13:4,12:27/

9 貧困は、勤勉に学び、働くことを通して、克服することができます。発展途上国の貧困の原因として、人的資本特に教育の不足が挙げられています。貧しいからと言って、学校教育を大事にせず、信仰教育を疎かにすれば、どうなると思いますか。
・テトス3:14/(参考)


10 イエス様は、私たちを愛し、救うために世に来られました。ナザレのイエスとして世にあって、人としての生活をされました。イエス様は、私たちの救い主として、どのようなことを経験されましたか。
・Uコリント8:9/
・ピリピ2:8/

「命の実を刈り取ろう」

 ナザレのイエスとして貧しさと労苦を味わわれたイエス様は、ご自分を卑しくし、ついには、十字架の死にまで従われました。イエス様の十字架による贖いを信じた私たちは、イエス様の貧しさによって恵みに富む者となりました。イエス様を信じた者に与えられた恵みは、何のためでしょう。十字架に死なれるまで私を愛されたイエス様の愛を知って、その愛に感動して目標をもって生きる人となることです。心に留まった聖句はどれですか。互いに分かち合いましょう。箴言19:1。

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