小グループで聖書を学ぶ
22 焦らず、主を待ち望む(箴言20:1〜30)

「心の門を開いて」

 忙しく、急速に動いている現代社会にあって、多くの人が焦燥感を覚えています。人は、思うように事が運ばないと、苛々して焦ります。焦燥感によって、心理的身体的QOL、つまり、生活の満足度の指数が下がります。焦り、苛立つ時は、体調が悪くなり、トラブルが多くなり、幸福感が下がります。焦りや苛立つことがないでしょうか。聖書は、このことについて、どう教えているのでしょうか。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 21節と25節に注目しましょう。共通点は、「性急に」ということです。21節の相続は、「急に得た」ということが強調されています。急に得た相続は祝福されない、むりやり性急に得た富が、その人を堕落させるということです。25節の「軽々しく」とは、性急にという意味です。急に思い立ってささげ物をすると誓ったけれども、後で撤回したというのです。関連する引用箇所では、何と言っていますか。共通することは何ですか。
・21,25節/
・伝道者5:2 , 箴言21:5 /

2 急いでいるとわきまえもなくなり、焦って軽率な言動をすることになります。焦燥感に陥ると、酒に走る人もいます。人は、苛立ち焦ると、心にある不満や文句を吐き出し、人をあざけり、怒り、争うようになります。人が自分の親切や善行を認め、褒めてくれるのを待てずに、焦って自分で吹聴したり、噂だけで聞いて真偽も確かめず憤慨し、性急に人を中傷することもします。思い当たることがありませんか。
・1〜3節/
・6,19節/

3 焦って性急に富を得ようとすると、ずるいことをするようになります。買う時は文句を言って買い叩き、儲けようとします。商品を量る重りや枡をごまかして、不正な利益を得ようします。楽して得ようと、人から金品を騙し取ろうとします。景気低迷の今日、量のごまかし、不正検査、経理操作等々が横行しています。詐欺が増加し、その手口も多様化しています。株やギャンブルに手を染める人も増えています。このような社会や人々をどう思いますか。
・14, 10,23節/
・16〜17節/

4 人は、何かを始める時、頭の中で簡単なシミュレーションをして、先の状況を予測してから行動に移ります。しかし、強い思いがあると、焦って、性急に軽率な行動をするようになります。自分の考え、行動をどうしなければなりませんか。
・11, 24節/
・箴言16:2,9/

5 いつも周りの評価が気になって、心配で仕方がないという人は、常に焦りを感じます。人に流され易いと、自分を主張できず、やりたいことができず、苛立ちを感じるようになります。心配性で否定的な思考をし易いと、不安で焦りを感じて来ます。楽観的な人も、追い込まれると焦ることになります。物事に完璧で、こだわりの強い人も、思い通りにならないことで苛々します。あなたは、どのタイプですか。どんなことで焦りますか。



6 焦りや不安が継続して増大すると、心に与える影響も大きくなります。いつも何々しなければならないと思っていると、神経はずっと張り詰めています。筋肉は緊張し、心臓の鼓動も早くなり、脳が「これ以上はもう無理」という指令を出すようになります。そうなると、体に力が入らなくなって、気力がなくなります。そんな時どうしましたか。神様は、私たちを癒し、整えるために何を与えてくださったのでしょう。
・詩篇42:5/
・詩篇130:5/

7 私たちの心から焦りや性急さを取り除いてくれるものは、主に信頼し、主を待つことです。きょうの箇所では、そのようにすると、どんなことから守られると教えていますか。
・22節/
・詩篇37:7,34/

8 私たちは、恐れたり、不安になっても、主の前に静まり、忍耐して主の働きと導きを待つことができるのは、なぜですか。
・9節/
・ヘブル4:16ピリピ4:6〜7/

9 イエス様を救い主と信じた者は、罪赦され、主の十字架の血によって聖められました。救われた私たちは、どうすることができますか。どんな恵みをいただいていますか。
・12,15,節,/
・18節,詩篇119:24/

「命の実を刈り取ろう」

 聖徒は、主が造られた耳と目で主を待ち望みます。御言葉で主を待つことができます。主に祈って、相談し、主を待ち望みます。聖書の創造主を信じる人とその信仰を持たない人の違いは、創造主なる神の視点で世を見るのか、被造物の視点で物事を把握するかの違いです。自分が神の主権の下にあることをよく認識しているゆえに、主を待つことができます。状況がどうであっても、神に信頼を置くことを続け、希望をもって歩みます。与えられた適用を分かち合い、祈りましょう。箴言21:5。

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