小グループで聖書を学ぶ
行くべき道を教えなさい(箴言22:6)

「心の門を開いて」

 今日子どもに関する深刻な問題が増加し、子どもを取り巻く環境は、危機に瀕しています。社会は、問題が頻出して迷走するばかりです。親たちも葛藤し、子育てに倦み疲れ、悩んでいます。子育ての状況、親育ちの状況が悪化しています。聖書の言うことに目を向けましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 箴言22:6では、子どもに「行くべき道を教えなさい」と言っています。「若者」と記されていますが、小さな子どもも含む言葉です。親は、子どもたちをどのように育てるのか、どんな心で育てるのか、あまり学んでいません。教えられないままで、親になり、子育てをしています。聖書では、どのようなことが教えられているのでしょうか。
・箴言22:6/
・エペソ6:4/

2 子育てをする親たちが、いらいらして、怒ってしまうと、子どもも、不安定になり、怒ってしまいます。悩み、倦み疲れた母親は、「子どもを愛せない」などと感じ、受ける非難を恐れ、「母親失格」だと思いこみやすいのです。自信が持てなくなり、子育ての不安やストレスを深めてしまいます。調査によれば、親の71.8%が「育児ストレスを感じたことがある」と回答し、最も多い原因は、「子どもが言うことを聞かないから」で、その結果として多いのが「些細なことで怒鳴ってしまう」でした。これを読んで何を思いますか。



3 感情に任せて叱ることは、マイナス要因が多いです。どうしたらよいでしょうか。心で祈ることも必要でしょう。まずは気持ちを落ち着かせて、理由や結果を説明しましょう。自分で理由や結果を考えて自身を納得させる力は徐々に育っていくようになります。「しつけ」は人とのコミュニケーション、人と人との心の関わり合いの中で身についてくるものです。聖書は、感情とともに、何が必要だと教えていますか。
・箴言13:1/
・箴言16:20/

4 子供の教育において、知識の教育がすべてではなく、人格教育がより重要であることは誰もが知っています。特に今日、人格教育の不在のゆえに、社会がこのような状況になったことを否定する人はいないでしょう。ですから、子供たちの人格が養われる道を教えなければなりません。その道が、聖書の示す「行くべき道」です。聖書に登場するテモテは、どのようにして行くべき道を教えられましたか。
・Uテモテ3:15/
・Uテモテ1:5/

5 エペソ6:4の「主の教育と訓戒」とは、聖書の御言葉のことです。子供の教育において何よりも重要なのは、子供を神の言葉で養うことにあります。子どもの教育は、御言葉を教え、御言葉で養わなければならないということです。「行くべき道を教え」るなら、どんな約束がされていますか。
・箴言22:6/


6 多くの親たちが、自分だけで子育てをしていると思い、子供を自分の所有物であるかのように考えています。すべての子供たちは、神の所有物です。神様から贈られた子どもたちを神の子どもとして育てるのです。例えを通して、何と教えていますか。
・Tコリント3:7/
・ヤコブ1:21 /

7 子育てと共に、親育ちという用語があります。親育ちとは、親として成長すること、「親になる」プロセスのことです。親には、講習も免許もありません。戸惑ったり、悩んだりするのは、当たり前です。ですから、子育てとともに親育ちもするのです。行く道にふさわしく教育するためには、まず親自身が、どうする必要がありますか。
・申命記6:6〜7/
・箴言3:3〜5/

8 親だけで子育てするのではありません。主が共にしてくださいます。家族や教会の人々もいます。一人で悩んだり、苦しんだりしないでください。御言葉に拠り頼む者たちには、何が与えられていますか。子育てのためにも、親育ちのためにも、何が重要ですか。
・ヨハネ3:16/
・ヨハネ15:9,12/

9 私たちの中にキリストの愛があふれたとき、その愛と御言葉を子どもや人々に伝えることができます。人が平安で健康な生活をするようになるには、幼い時に多くの愛を受ける必要があります。言葉も話せない段階から、子どもは親の言うことの30%を学び、親のすることの70%をまねるといわれます。私たちは、どうして行く必要がありますか。
・ヨハネ13:15,Tコリント11:1/

「命の実を刈り取ろう」

 生まれた時から、子供たちは環境の中で人格が形成されて行きます。ですから、親の存在が重要です。親が育てば、子どもも育ちます。親が変われば、子どもも変わります。関心や愛の欠如、否定的な言葉の多い環境で、心の健康な子どもは育ちません。子どもたちは、無限の可能性を秘めた明日の主人公です。行くべき道を教えましょう。今日の学びで与えられた気付きや導きを分かち合って、互いに祈りましょう。箴言22:6

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