小グループで聖書を学ぶ
25 父と母を敬いなさい(箴言23:1〜35)

「心の門を開いて」

 20年ほど前に出た「人口ピラミッドがひっくりかえる」という本の通り、高齢者の増加と出生率の低下による急速な高齢化は、日本を揺るがす大きな社会問題となっています。それは、社会保障の問題だけでなく、家庭や家族を揺るがす問題ともなっています。今日の箇所から学びましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 多くの高齢者が嫌っていることは、子供たちの荷物になること、病気に苦しむこと、楽しみがない暮らし、老化だそうです。年老いた者への虐待や、高齢者の孤独も社会問題となっています。高齢化社会で何が必要なのでしょうか。聖書が一貫して命じていることは何ですか。それについて今日の箇所は何と命じていますか。
・出エジプト20:12,エペソ6:2/
・25節/

2 親孝行として、「父と母を喜ばせなさい」と命じています。人は、どんなことで親を喜ばせようとするのでしょうか。現代社会では、旅行、プレゼント、食事で喜ばせようとするそうです。あなはどうですか。今日の箇所では、まず、何と言っていますか。
・24,19節/
・15〜16節/

3 子どもが正しく生きることで親は喜びます。「知恵を得て、まっすぐの道を歩む」生き方とは、続く具体的な例から言うと、どのような生き方ですか。参照箇所では、どんな生き方と言っていますか。
・20〜21節/
・Tコリント9:25,テトス1:8/

4 不摂生な生き方は、浪費癖が生じて、怠惰な生活となり、貧しくなります。そんな生活習慣は、不正や罪を犯すようになります。そのように生きれば、親は喜ばず、心配になります。御言葉に聞き従うなら、自制の生活をすることができます。22節では、どんなことが親を喜ばすと言っていますか。エペソ6:1で「敬う」と訳されている言葉の原語の意味は、よく耳を傾けるということです。強調していることは、どういうことですか。
・22節/
・エペソ6:1/

5 高齢者の心の痛みは、病気、貧しさ、空しさ、孤独だと言われます。その中で最も大きな苦痛は孤独です。やがて家庭から子どもたちが離れて行き、友人との交流が途絶え、配偶者もいなくなります。たとえ家族と一緒だとしても、精神的には孤独ということもあります。プレゼントや小遣いより、子が自分の言うことに耳を傾けてくれることを親は喜ぶのです。年老いた親は、子どもや孫に会い、話をすることを楽しみにしています。このことについて、あなたは何を思いましたか。



6 22節の「さげすんではならない」というのは、親を尊重し、敬うということです。尊重するとは、親を受け止めて、認めて、誇りとするということです。ところが、多くの子どもが、親を尊敬できない、受け入れられないと言います。なぜでしょうか。
・22節/


7 人生を生きてみると、予期せぬ困難な状況が発生します。親たちには、子どもたちが知らない厳しい事情があったのです。それでも、親たちは、自分が置かれた環境や状況で最善を尽くして来たのです。子どもにもっと良くしてあげられなかったという罪悪感の痛みもあります。子どもが困難に会えば、自分のせいではないかと自分を責めます。そのような親たちに対して、子どもたちに何が必要ですか。
・26節/
・Tテモテ5:4,8/

8 真理に生きることが、父と母を喜ばせます。真理とは何ですか。世のことは、すべて変わりますが、歳月が変わっても変わらないのが真理です。変わらない救いの真理があります。それは、何ですか。
・23節/
・ヘブル13:8,ヨハネ14:6/

9 親を喜ばせる方法は、変わらぬ救いの真理であるイエス様の十字架を信じて、信仰に生きることです。「告白」で有名なアウグスティヌスは、放蕩と異教崇拝から聖書の神に立ち返り、信仰を持ったことで、泣いて祈っていた母モニカを喜ばせました。信仰の親であれば、あなたがイエス様を信じて、よく信仰生活をして、天国に行くことが、一番の喜びであり、楽しみです。信仰のない両親には、どうすることが、親孝行ですか。
・Tテモテ5:8/

「命の実を刈り取ろう」

 まだ主を知らない両親であるなら、必ず伝道しましょう。罪悪感から解放され、生かされた人生を感謝し、家族が与えられた恵みを思い、天国への希望に生きることができるからです。どれほど充実した幸いな晩年を過ごせることでしょうか。御言葉の知恵を得て節制した生活をし、父母を敬い、真実な信仰に生きて親を喜ばすことを願います。学びを通して気付かされたこと与えられた適用を分かち会いましょう。

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