小グループで聖書を学ぶ
8 知恵と愚かさ(箴言6:1〜35)


「心の門を開いて」

 小学校、中学校で道徳が教科化され、道徳教育が重要視されるようになりました。箴言は聖書の中の道徳のようです。しかし、神の知恵がその中にあります。新約の光、イエス様の福音で見ないと、ただの道徳訓になってしまいます。御言葉から神の知恵をいただき、愚か者にならない生き方を学びましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 まず、保証人の危険について教えています。契約社会である現代のようです。保証人とは、債務者が債務を履行しない場合に、その債務を代わって履行する人のことです。ここで、強く勧めていることは何ですか。
・1〜5節/
・箴言22:26/

2 債務者が債務を履行しない場合は、保証人が債務を肩代わりしなければなりません。ですから、箴言は繰り返し、保証人になるなと言っています。保証人になってしまったら、そこから何としてでも逃れるようにと勧めています。2節を見ると、保証人自身の責任が問われています。どんなことですか。
・2節/
・箴言17:18/

3 この人は、隣人や他国人を相手に、安請け合いをしたようです。自分がよく考えもしないで受けてしまったのです。愚かな判断です。保証人とは、実際に債務保証ができる経済的能力があって、責任を負うことができる精神的能力がある人のことです。私たちも、現代社会にあって、様々な契約や法律的なことがらに巻き込まれることがあるでしょう。その時、どのようなことに注意すべきだと思いますか。
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4 次に、「なまけ者」について教えています。なまけ者と訳されたアツェルは、箴言だけで14箇所も使われています。ここでは、なまけ者に対して、どんな例えから何を学ぶように勧めていますか。どんなところに強調点がありますか。
・6〜8節/
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5 アリとキリギリスの童話のように、蟻は、寒い冬には仕事をできないので、食料が取れなくて餓死しないように、夏のうちに働きます。自分の生存方法をよく知っていて、対処しています。働くべき時に、状況を把握して働き、来るべき困難を予測して準備することが勧められています。なまけ者に対する戒めが記されています。どんなことですか。その意味するところは何ですか。
・9〜11節/
・箴言19:15/

6 寝てばかりいるというのは、肉体的だけでなく、精神的な問題でもあります。働くためには、からだの健康よりも、精神的な健康が必要です。イエス様のタラントの教えでは、預けられた賜物を用いないしもべは、なまけ者と呼ばれました。働くことについて、どういうことが教えられていますか。
・マタイ25:22〜28/
・箴言31:27/

7 世を管理する神様の働きを担っているというのが聖書の労働観です。神が支配し、いのちを育てられる神の仕事に、人が召されたのです。人の罪が神との交わりを損なわせ、世を管理する力を奪いましたが、イエス様を信じて救われたなら、労働も労苦と虚無の支配から解放され、神の管理の働きに回復されるのです。ただ、神との交わりが薄れ、召命感があいまいになると、すぐに元に押し流されます。あなたは、どうしますか。
・創世記1:26,2:15/
・マタイ25:21/

8 また、よこしまな者や不法の者に気をつけなければなりません。よこしまな者や不法の者とは、曲がったことを言って歩き回る者で、何の益もない無価値な妨害屋を指します。いわゆるトラブルメーカーです。どんな特徴がありますか。彼らに引き込まれ、トラブルに巻き込まれないようにするには、どうしますか。
・12〜14,17〜19節/
・箴言4:23, Tペテロ2:1〜2/

9 最後には、不品行の誘惑の危険が指摘されています。世の中でこのことが最も危険であり、道徳がなければ、乱れてしまうものだからです。現代社会の混乱と破綻が、そのことを物語っています。この危険な不品行に巻き込まれないようにするために、どうするように勧めていますか。
・24〜25,20〜23節/

「命の実を刈り取ろう」

 保証人やなまけ者にならないように、よこしまな者や不品行に巻き込まれないようにするためには、心に御言葉を蓄えて、しっかり御言葉に聞き従うことが必要です。自分の肉の知恵に従うのではなく、神の知恵に聞きます。心と首に結びつけろとは、いつも心に御言葉が響き、覚えていなさいということです。そうすれば、不法やよこしまな者が横行する世にあって、私たちは主によって守られます。詩篇121:5〜8。

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