小グループで聖書を学ぶ

7 私たちの可能性、御言葉の力で(士師記3:31〜4:10)


「心の門を開いて」

 神様からの離反と神様に助けを求めることを繰り返す民の姿を学ぶのは、私たちの信仰のためとは言え、辛く感じるでしょう。しかし、そこに登場する士師から、私たちは多くのことを学び、大事な適用を与えられます。神様が用いられる人は、御言葉を信じる信仰の人であり、多くの兵士や武器よりももっと価値があります。今回登場する二人の士師は、私たちに大きな可能性を見せてくれます。

「御言葉の種を蒔こう」

1 まず、ペリシテを破った士師シャムガルです。今日のパレスチナという地名は、このペリシテ人に由来しています。ペリシテとは、イスラエルにとってどんな国ですか。士師シャムガルとは、どんな人ですか。どんな戦い方ですか。
・3:31/
・Tサムエル13:19〜22/

2 シャムガルという人は、ただの農夫ですが、自分の持っていた牛の突き棒か、鋤のような農具で戦いました。イスラエルの問題は、武力が劣ることではなく、不信仰になって自分たちには力も武器もない、戦えないと思い込んでいたことです。しかし、彼は、強敵ペリシテと自分の持っているもので、信仰によって戦いました。私たちにもイスラエル人の姿がありませんか。そんな私たちに示された可能性は何ですか。



3 彼の父の名前アナテとは、カナン人の名です。それほどに彼の父母はカナン化し、信仰がなくなっていたようです。でも、シャムガルは強敵ペリシテと戦うほど信仰の人になりました。ここから知ることのできるのは、どんな可能性ですか。



4 ハツォルの王ヤビンが、鉄の戦車九百両を持って、イスラエルを攻めて来た時、立てられた士師は、どんな人でしたか。読み取れるかぎり、特徴をあげてみてください。
・1〜5節/


5 救助者デボラは主婦です。「さばき」と言われているのは、裁判というより、個人的な相談を受けていたようです。「預言者」として、神様の御言葉をもって人々を助けていました。これまでの士師は、直接武器をもって外敵と戦って、民を困難から助け出しましたが、女性であったデボラは、どうしましたか。
・6〜7節


6 デボラは、いつも御言葉をもって人々を悟らせ、人々が信仰で問題に対処するように勧めていました。女性であったデボラは、直接戦うことはできませんでしたが、バラクという人に神様の御言葉を与えて、人々を集めさせ、ハツォルの軍勢と戦うようにさせました。ここから、私たちが人々のためにどのように用いられる可能性を見ることができますか。



7 多くの民が集められましたが、バラクの信仰が急に弱くなってしまいます。何と言い出しましたか。その理由は、どういうことだと思いますか。
・8節/


8 デボラが一緒に行かないなら自分も行かないと言い出したのは、バラクが神様の御言葉を信じるより自分の判断を信じ、御言葉よりデボラの同行に信頼をおいたからです。その結果、どのようになると言われましたか。
・9節/


9 バラクは、敵の将軍シセラを倒すという光栄を失い、勝利の手柄は一人の女の人に渡ることになります。このバラクの姿に、問題と御言葉の間で揺れる私たちの姿を見ることができます。イエス様の称賛を受けた人は、どんな人でしたか。イエス様は、私たちが御言葉を聞いてどうすることを願っておられますか。
・マタイ8:8〜10/
・ルカ5:5/

「命の実を刈り取ろう」

 クリスチャンにとって、御言葉が最も力があり、拠り頼むことができるものです。神様から最も大きな賞を受けるのは、ただ御言葉だけ信じて、現実の問題と戦う人です。御言葉に拠り頼まなくなった結果、多くの大切なことを失い、不安を抱くようになります。イエス様を信じて救われた私たちには、大きな可能性があります。御言葉で世に勝利していけると、イエス様が保証してくださっておられます。ヨハネ16:33。シァムガルやデボラのような人物とその用いられ方を学んで、どのような可能性を自分の中に思うことができましたか。

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