小グループで聖書を学ぶ

14 最後まで堅実に(士師記8:22〜35)

「心の門を開いて」

 ギデオンは神様に従いミデアン軍に勝利した信仰の英雄でした。しかし、戦いの後、彼の信仰と考えが変わって行きます。それが、イスラエルに罪と痛みを導き、復興の火を消すことになります。事が済んだ後、落ち着いた時が、危ないのです。私たちの信仰の生涯も考えましょう。

「御言葉の種を蒔こう」

1 イスラエルがミデアン戦争に勝利した後、民はどんなことを求めましたか。それはどんな理由からだと思いますか。(参考/士師記6:2〜4)
・22節/


2 外敵に苦しめられたくない民は、自分たちをミデアン軍から解放してくれたギデオンに、自分たちの王様になってくださいと頼みました。一般的に、権力について、人々はどんな思いに囚われていますか。ギデオンは、この時どう答えたのですか。
・マタイ20:20〜26/
・23節/


3 問題が終わった後や事がうまく行った後に、誘惑を受けやすいものです。ギデオンは、民の招請をきっぱりと断り、権力欲の誘惑を退けました。しかし、名誉欲の誘惑に囚われたようです。何をしましか。そのためにどんなことが起こりましたか。(エポデとは、祭司が神様の前で儀式を行う時に着た、エプロンのような長い布のことです)
・24,27節前半/
・27節後半,33節/

4 金でエポデを作り、自分の住む町に置いたのは、ギデオンの名誉欲をあらわしています。王になる野心はなくても、指導者としての栄誉は欲しかったのです。そのために、祭司のように、エポデをもって神様の御言葉を聞き、民を指導したかったようです。神様に用いられ、活躍した時があまりにも素晴しかったので、戦いが済んだ後、平凡な生活、普通の人に戻るのが、耐えられなかったようです。この時のギデオンにとって、何が必要だったと思いますか。島流しにされた老ヨハネ、ローマの獄中にいたパウロの姿を参照しましょう。(参考/ピリピ1:13〜14,黙示録1:9)


5 聞こうと思えば、いつでも神様の御心を聞けたはずです。戦いの後、自分の名誉を求めないで、純粋に御言葉を求め、目立たなくても民に仕えることをしていけば、祝福は続いたでしょう。どんなに活躍しても、主に栄光を帰し、用が済めば、元に戻ればいいのです。ギデオンには、小さな従順に戻ることが必要でした。このことで、思い当たることはあれば、分かち合いましょう。



6 ギデオンが名誉欲のために金のエポデを作ったことで、かなり霊性が低くなってしまい、その後半生は大変ひどいものとなりました。人間的な栄誉を求めるようになると、どんな結びつきを求めるようになりますか。有名になったギデオンの権勢にあずかろうと、多くの有力者たちは、何に誘いましたか。それによって栄誉を受けようとした結果、ギデオンはどうなりましたか。
・30〜31節/


7 名誉欲を持っていたギデオンに対して、有力者たちが婚姻関係を求め、大勢の妻を持つようになってしまいました。まるで王様のようです。ギデオンは、ミデアン戦争が終わった後、欲心のために、神様の恵みが彼から離れてしまい、残念な晩年となりました。彼の死後、民の姿はどのようになってしまいましたか。何が原因ですか。
・33〜35節/
・27,30節/

8 戦いの指導者となったギデオンは、神様が生きて働かれることを民に見せましたが、戦いの後には、御言葉に信頼して生きるということを見せることができませんでした。彼の死後、彼の労苦は無に帰することになります。民は助け出してくださった神様を忘れ、彼の功績が子孫に反映することはありませんでした。あなたは、信仰者として、どのような人生を送り、どのような晩年を迎えたいですか。


「命の実を刈り取ろう」

 滅ぶべき魂であった私たちは、イエス様の十字架のゆえに救われ、罪赦され、天国へ続く命を与えられました。どんなに大きな恵みでしょうか。困難や病いから助け出され、様々な所で用いられる祝福も受けました。その後、私たちはどんな生活をしているでしょうか。欲心に囚われていないでしょうか。最後まで堅実に救いの恵みに応え、神の栄光あらわして生きたいものです。ギデオンは、りっぱに働きを終え、イスラエルを悲惨から救ったのですから、「老兵は死なず、ただ去り行くのみ」という思いでいるべきでした。御言葉に聞き従い、神様の栄光をあらわしていくという信仰を残せれば、アーメンです。その信仰が子孫と次の世代の心に生きれば、それが人生の輝きとなり、崇高で偉大な生涯となります。あなたが今日の学びから示されたこと、省みさせられたことは何ですか。分かち合って、恵みを共にしましょう。ヘブル11:13,Uテモテ4:7〜8。

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