小グループで聖書を学ぶ

18 種を蒔けば、刈り取ることになります(士師記9:22〜57)

「心の門を開いて」

 ギデオンの子アビメレクとその母の町シェケムの人々は、王権をにぎるために結託しましたが、アビメレクが王になった後は、彼らの間にひびが入り、互いに戦うようになり、滅んでしまいます。心に生じる疑いや不満がどうなっていくかを学びます。

「御言葉の種を蒔こう」

1 父ギデオンの死後、アビメレクは、悪知恵を働かせて母の町シェケムの人々を引き込み、兄弟たちを殺して王となりました。しかし、権力を手にした後、両者の間に変化が生じます。3年の間に、両者の間にどのような思いが生じたのでしょうか。
・22〜24節/


2 アビメレクは、シェケムの人々の助けを必要とする時には、「私はあなたがたの身内だ」と強調しましたが、王となった後では、「私はギデオンの息子だ」ということを強調していたようです。シェケムは次第に疎外されるようになり、アビメレクに対して不満を持つようになり、反感が増して行きました。悪い霊が働き、両者は、互いに疑いを持つようになりました。まず、何をしましたか。
・25節/


3 シェケムの人々が不満を持ち、峠の道で略奪行為をするようになりました。わざとアビメレクに知られるためにしたことです。サタンは人を騙して、争わせます。疑いや不満の思いをあおり、怒りや憎しみを持たせるようにします。最初は、ちょっとした疑いから始まり、争いや憎しみを生じさせます。何か、思い出すことがありますか。



4 シェケム人の心情を知ったガアルは、町に入り込み、シェケムの人々のアビメレクに対する怒りや憎しみをあおりました。宴会を開いて騒いでいる時、ガアルが扇動する言葉は、どんな内容ですか。シェケムの人々の怒りや憎しみをあおり、アビメレクを裏切るようにさせるために、どんなことを引用していますか。
・25〜29節/
・創世記34:25〜27/

5 騒動が起こる前に、シェケムの役人ゼブルを通じてアビメレクに知らされます。流れ者のガアルが町の人々をあおっていた言葉が、シェケム謀反というニュアンスに変わっています。すぐに襲撃しないと危ないという思いをアビメレクに持たせました。私たちも、疑いや誤解を持っていた時、ガアルやゼブルのような、伝える人の扇動や脚色によって、怒りや不満を抱くようになったことがありませんでしたか。
・30〜33節/


6 私たち自身がガアルやゼブルにならないようにと願います。彼らのせいでというよりも、シェケムの人々とアビメレクが、その罪のゆえに、神様から心が離れていたために、疑いから戦いへと進んで行きました。私たちも、神様から心が離れて高慢になると、どうなる危険があると警告されていますか。
・Tテモテ6:4/


7 両者の関係がよじれて、ついに戦いになります。とりわけ、アビメレクの怒りはすさまじく、ガアルがシェケムから逃げた後も、シェケムを攻撃しました。なぜ、これほど残虐になったと思いますか。
・39〜45, 49節/


8 アビメレクの襲撃は、ポエニ戦争でカルタゴを破壊した後塩を撒いたローマのようであり、比叡山を焼き払った信長のようです。彼のシェケムに対する憎しみはそれで終わりませんでした。近くの町テベツへ逃げた人々を追って行き、その町を攻めました。そこで、アビメレクはどうなりましたか。これは、どういうことをあらわしているのですか。
・50〜54節/
・士師記9:20,ガラテヤ6:7〜8/

9 罪の種を蒔けば、その結果を刈り取ることになります。結託した彼等の間に疑いや憎しみがしだいに増して行って、両者の間に分裂が起こり、互いに滅びを招くようになりました。私たちの心が神様から離れれば、疑いや不満を持ち、憎み、争うようになります。私たちは、神様の恵みに応答し、御言葉に従わなければなりません。あおられて、怒りや争いに進んではなりません。イエス様を信じる者に与えられているものは何ですか。
・Tペテロ2:21〜25

「命の実を刈り取ろう」

 たとえ、人に疑いをもたれ、怒って、ののしられても、謙遜に対するならば、どれほど争いや憎しみに至ることから免れることでしょうか。イエス様の十字架という尊い犠牲で救われたことを覚えるなら、欲と罪に振り回されたり、サタンに付入れられることはありません。主の前に、ただ赦された罪人であり、救われた者同士であることを覚え、主にあって一つとなって行くことが、主の喜びであり、願いです。Tコリント1:10。今日の学びで、省みさせられたこと、取り組むよう導かれたこと等を分かち合いましょう。

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