小グループで聖書を学ぶ

14 神に覚えられた人(使徒10:1〜8)

「心の門を開いて

 人は、誰かに覚えられる、誰かに評価されるということを求めます。でも、神に覚えられるということは考えたでしょうか。今日の箇所には、神に覚えられた人が登場します。神に覚えられる人生とは、どんな人生なのでしょう。その人の生き様から学びます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 今日の箇所に登場する人は、どんな人ですか。出身、職業はどうですか。そのような人がどのような精神をもって、どんな生き方をしていたのですか。
・1〜2節/


2 征服された属州から募集された部隊ではなく、イタリヤから派遣された精鋭部隊です。その中でも、百人を率いる将校です。このローマ兵が、聖書の神を信じる敬虔な人になったのは、どういう理由からでしょうか。豊かであっても混乱していて退廃的なローマ社会から、聖書を信じる民のいるユダヤ州に駐屯していたことから考えてみてください。
・ルカ3:14/(参考)

3 社会の退廃と家庭の崩壊が進んでいたローマ人社会から来て、ユダヤ人たちの聖書の教えに従って生きる姿に影響を受けたのでしょう。信仰はあっても信仰生活のない人たちがいます。ユダヤ社会の指導者、パリサイ人は、外面を取り繕った、真実味のない生活でした。異邦人であったこの百人隊長は、人々からどう評価されていますか。どんな態度、姿勢の人ですか。どんな信仰生活だったと言えますか。
・22, 33節/
・ヤコブ2:22/

4 2節によれば、家族も一緒に聖書の神様を信じて、敬虔な生活をしていました。親しい者、近くにいる者から尊敬されることは、中々難しいものです。日常生活をともにする人から、その信仰を認められることは、簡単なことではありません。弱点や失敗を見ており、信仰生活の実態を知っているからです。どうして、家族も、コルネリオのような信仰生活をするようになったのでしょうか。
・ガラテヤ6:9〜10/(参考)


5 コルネリオの信仰は、彼の行いとともに働いていました。家族に対しても、信仰で愛して、信仰で仕えていたことでしょう。コルネリオの証しの生活は、家庭だけでなく、他の場においてもされていましたか。どんな人々に対しても行なわれていましたか。
・7節/
・24節/

6 彼のしもべや部下たちまでもが、コルネリオのように聖書の神を信じて、敬虔な生活をしていたことが分かります。使徒ペテロが来てくれた時、家族だけでなく、親戚や近所の友人たちを呼び集めていました。神を恐れる彼の信仰生活は、周りの人々に影響を与え、親戚や近所の友人まで証しとなっていたということです。私たちは、どうでしょう。家族や友人、職場の人々に対する証しの生活はどうですか。



7 コルネリオは、まだ救い主イエス様のことを知りませんでした。聖書に教えられている救い主はいつ来られるのですか、苦難のしもべとは誰のことですか、あの十字架にかけられた方なのですか等と祈っていたかもしれません。彼の真実な信仰と祈りに対して、神様はどうしてくださいましたか。4節の表現を読んでどんな印象を受けましたか。
・3〜6節/
・マタイ26:13/

8 コルネリオの生き様が神に記憶され、彼の信仰の行いが神様に覚えられているというのです。何て、素晴らしい表現でしょう。敬虔な生活をしていたコルネリオに、神様は目をとめてくださったのです。コルネリオは、ペテロからどんなことを聞くようになりましたか。そして、どうなりましたか。
・36,43節/
・47〜48節/

9 この時、コルネリオは、親族や親しい友人たちを呼び集めて、ペテロから福音を聞きました。こうして、異邦人が大勢イエス様を信じて、救われる最初の出来事となりました。彼は、これまでローマ兵として生きて来ましたが、イエス様に救われてからは、どう生きるようになりましたか。それは、たとえばどんな信仰ですか。
・Uテモテ2:3/
・マタイ8:8〜10/

「命の実を刈り取ろう」

 コルネリオは、行いとともに働いた信仰のゆえに、神に覚えられた人、神に認められた聖徒となりました。私たちの人生も、神に覚えられる信仰の生涯となることを願います。主は、私たちのどんなことを覚えて、祝福してくださるのでしょうか。学びを通して気付かされたことや決心したことを分かち合い、互いのために祈りましょう。ガラテヤ6:9〜10。

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