小グループで聖書を学ぶ
20 天声人語(使徒12:18〜25)

「心の門を開いて」

 近年ポピュリズムと言われる政治家が、世界中で台頭して来ました。大衆に迎合して人気をあおり、大衆の欲望を読んで、敵を見つけて攻撃する政治姿勢だそうです。ここに登場するヘロデ王の姿が、まさにそうです。その姿を通して、神様を無視した生き方と神様を意識した生き方を学びます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 ヘロデ王は、皇帝カリギュラの友達だったことでガリラヤやシリヤ南部の領主となり、次の皇帝クラディウスが皇位に付くのに貢献して、ユダヤ、サマリヤの支配も得ました。権力に取り入ってユダヤの王となった人でした。そして、ヘロデ王は、ユダヤ人の歓心を買い、人気を得るためにある行動を取りました。どんなことをするようになりましたか。
・使徒12:1〜4/


2 使徒たちに対して恨みや怒りがあったのではなく、ただユダヤ人の人気を得るために、使徒たちを殺し、投獄しました。教会を敵視するユダヤ人に迎合したからです。人は、人気を得たいものです。他人から評価を得ようと努めます。それ自体悪いことではないし、時には必要です。しかし、過剰に人の評価を気にしてしまうと、肉の思いになったり、無理をしたり、心にないことさえします。思いあたることがあったら、例をあげてみてください。


3 人の評価や人気を得たいものです。しかし、それが過ぎると、人からどう思われるか日々気にしながら生活するという悪弊に陥ることになります。その原因は、人の評価に左右され、人の評価がそのまま自分評価になるからです。イエス様に救われた私たちは、自分自身をどのように見るべきですか。私たちの健全な自己評価基準とは、何ですか。
・イザヤ43:4/
・ローマ8:32/

4 当時、ヘロデ王とすぐ北にあるツロとシドンの人々との間での政治問題が生じていました。20節。この地域は、フェニキヤと呼ばれた長い歴史を持つ貿易国家ですが、ヘロデ王は彼らに対してどんなことをしましたか。そのヘロデ王に対して彼らは何をしましたか。
・20節/


5 ヘロデ王の側近に取り入り、ヘロデ王の機嫌を取るツロとシドンの人々に対して、尊大なヘロデ王が、太陽の光がまばゆく反射する銀の鎧を着て演説をしたと歴史の記録にあります。そこで、どんなことが起こりましたか。
・21節/
・22節/

6 経済制裁に屈したツロとシドンの人々が、頭を下げて来たのですから、ヘロデ王は得意満面で演説しました。人々が「神の声だ。人間の声ではない」と持ち上げたので、高慢になったヘロデ王は、人の声を聞いて、神の声を聞きませんでした。私たちは、人の声ばかり聞いて気にして、神の声を聞いていないということはないでしょうか。内なる声を聞いているでしょうか。神の声を聞いて従うと、どのように顧みてくださるのですか。
・Tサムエル3:9〜10/
・申命記28:1〜2/

7 人々がヘロデ王を神のように称える声をよしとしたヘロデ王の行為は、神を無視した高慢な行為でした。ヘロデ王は、最期まで神を無視して高慢のままでした。賞賛を受け絶頂にある時、その人生に突如終わりが来ました。どんなことが起こりましたか。それは、何が原因だと説明されていますか。
・詩篇10:3〜4/
・23節/

8 記録によれば、ヘロデ王は、急性の腹痛のために5日間苦しんで死に、体が腐って、虫が生じたそうです。こうして、ヘロデ王は、即位して7年で突如世を去りました。神を無視して自分の栄光を表すことに生きたヘロデ王の最期の姿は、私たちにどのように生きることを教えていますか。
・Uコリント1:20/
・詩篇29:1〜2/

9 このヘロデ王の最期が教えているのは、神を意識した生き方、神の栄光をあらわす生き方をするようにということです。神に栄光を帰する生き方がイエス様を信じる聖徒たちの生き方です。例えば、神に栄光を帰する姿として、どんな姿が示されていますか。あなたは、どのようにして、神に栄光を帰そうとしますか。
・24〜25節/

「命の実を刈り取ろう」

 ヘロデ王のように神に栄光を帰さないならば、自分の栄光を高めるほかありません。私たちは、神を知ってほしいとか神を高めることよりも、自分をあらわし、自分評価してほしいとしているのでしょうか。私たちは、イエス様の尊い犠牲により救われたのですから、自分の人生をもって神の栄光をあらわします。救われたことを感謝して賛美し、御言葉の約束を信じて生きることで、神の栄光を表したいと願います。学びを通して気付かされ、決意したことを分かち合い、互いのために祈りましょう。Tコリント6:20。

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