小グループで聖書を学ぶ
39 燃え尽きて、落ち込んでも(使徒18:1〜11)
「心の門を開いて

 コリントには、エーゲ海とイオニヤ海の間に6kmほどのコリント地峡があります。当時、東西の港から物資を陸送し、小さな船なら船ごと軌道上を運んだそうです。海上、陸上交通の要衝として繁栄していました。しかし、そこに来たパウロは、燃え尽き、恐れ、弱く、落ち込んでいました。なぜそうなったのでしょうか。それから先、どうなって行くのでしょうか。それを学んで、私たちへの適用を受けます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 アテネの次にパウロが来た所は、コリントという繁栄する大都市でした。パウロがコリントに来た時、どんな様子でしたか。
・1節/
・Tコリント2:3/

2 パウロと言えば、これまで石打ちにあっても、地下牢に入れられても、迫害にあってもひるまない人でした。しかし、この時は、弱く、恐れおののいていたというのです。その理由は、アテネでの宣教は、自分の知恵や知識を注ぎ込み、頑張りましたが、失敗したように感じて、落ち込んだようです。堕落と享楽の町コリントに来て、気分はさらに弱りました。人は、頑張った分、思ったほどの結果がないと落ち込み、燃え尽き症候群になることもあります。あなたが落ち込み、燃え尽きたと感じたのは、どんな時ですか。
・箴言24:10/
・U歴代20:15/

3 そして、一人ぼっちで経済的不安もありました。そのために、気持ちが萎え、落ち込んだようです。また、ピリピから続く迫害に追われながらここまで休むことなく移動し続けて疲れており、落ち込めば、具合も悪くなったでしょう。パウロのように、燃え尽きて、落ち込んで、疲れ切って、恐れと不安に陥ったら、神様に対してどうしますか。



4 主を信頼してこれまで働いて来たパウロは、落ち込んで、弱く、おののいていても、何とか主を頼り続け、まったく諦めてしまうことはありませんでした。その信仰に対して、神様はどんな出会いを与えてくださいましたか。この出会いを通して、パウロの気持ちはどうなったと考えられますか。
・2〜3節/
・Uコリント7:6ローマ1:12/(参考)

5 二人との出会いによって、慰めと励ましを受け、一緒に住んで仕事をするようになったパウロは、生活が落ち着いて、気持ちも落ち着いて来ました。力を与えられて、会堂で御言葉を宣べ伝えるようになりました。私たちも、落ち込んでいる時、旧友と出会って慰めを受けたり、新しい出会いに励まされたりすることがあります。ですから、行き詰って、途方にくれたとしても、どうなると御言葉は教えていますか。
・4節/
・Uコリント4:8〜9/

6 さらにもう一つの出会いは、同労者シラスとテモテがコリントにやって来たということです。パウロにとって慰めと励ましになったのは、単に二人に再会したことだけではありません。二人のどんな知らせを聞いて、パウロはどんな慰めと励ましを受けたのですか。
・5節/
・Tテサロニケ3:7〜9/

7 私たちも、弱くなって、落ち込んでいる時、信仰の友の霊的成長を知ることは、大きな喜びとなります。テモテとシラスがコリントに来てからは、御言葉を伝えることに専念し、イエス様が救い主キリストであると、堂々と伝えるようになりました。どんなことが起こりましたか。この時パウロの言葉から、気持ちがどうなったか想像できますか。
・6節/


8 パウロが福音は伝えた、私の責任は果たしたのだから、異邦人の方へ行くと言うのは、とても弱気になり、落ち込んでやる気を失ったということです。人は誰でも、思い直して立ち上がり、心新たにやり始めたのに、直ぐに問題が起こったとしたら、心萎えて、挫折して働きを止めてしまうことが多いでしょう。でも、異邦人の方へ行くと言ったパウロはどうしましたか。どんなことが起こりましたか。
・7〜8節/


9 多くのコリント人が続いて信じて、洗礼を受けたことは、主の導きですが、落ち込んで、恐れ、おののいているパウロに対して、主はどんな命令と約束をされましたか。その時、パウロはどんな気持ちになったでしょうか。そして、結果どうすることにしましたか。
・9〜10節/
・11節/

「命の実を刈り取ろう」

 私たちも、自分の生活の現場に、「わたしの民がたくさんいる」と主が言っています。私たちは、忘れてはなりません。イエス様を救い主として信じて、救われたならば、神の子とされ、神様の愛する対象となっています。人生は様々な問題がありますが、私たちを救ってくださった神の働き、導きはどんな中でも続いて行きます。パウロが告白した言葉を私たちも告白しましょう。学びから受けた気付きや適用を分かち合い、互いのために祈りましょう。Uコリント4:8〜9。

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