小グループで聖書を学ぶ
聖霊が導く交わり (使徒2:1〜4)

「心の門を開いて」

 社会で起きている事件や私たちの家庭や職場や学校で起きている問題の原因の1つに、コミュニケーションの混乱や不足があるようです。コミュニケーションが難しい、ことばが通じないとは、よく聞く話です。どうして、そうなるのでしょう。どうしたらいいのでしょうか。ペンテコステ(聖霊降臨)の箇所から学びましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 聖霊は、真理の御霊であり、イエス様の霊です。イエス様が弟子たちと一緒におられたように、聖霊、御霊なる神がイエス様を信じる人々とともにいてくださるという約束です。そして、イエス様に言われたように、集まって、祈っていた弟子たちにどんなことが起こりましたか。
・使徒1:4〜5,8/
・1〜4節/

2 「他国のことばで話しだした」というのは、外国語が話せたというより、コミュニケーション、意思疎通ができるようになったということが重要です。現代社会の中でコミュニケーションの問題で起こっていると思われることはありませんか。あなたの周りで意思疎通のことで気付くことが何かありますか。



3 現代は、コミュニケーションが難しく、意思疎通が欠如している社会だと言われています。聖書の中に、コミュニケーション、意思疎通において、ペンテコステとはまったく対照的な内容の個所があります。有名な「バベルの塔」事件です。塔を建てる人々の行動と思いは、どんなことですか。それをあらわしている表現から考えてみてください。
・創世記11:1〜4/
・創世記3:5〜6/

4 「石の代わりにレンガ、粘土の代わりに瀝青を用いた」というのは、文明化をあらわしています。「天に届く塔を建てて、名をあげよう」というのは、文明を誇った人類が神のようになろうとした高慢をあらわしています。自分を造られた神にそむいて、自分が神になったかのように、自分中心で生きることが、罪の始まりであると聖書は教えています。罪の結果だったバベルの塔建設、建てていた人々は、どうなりましたか。
・創世記11:7〜9/


5 今日も人々の高慢と自己中心の罪が社会の混乱や家庭の崩壊を生み出しています。話しても通じないと夫婦が訴えています。親子の間に会話がないと嘆いています。職場でも学校でも、コミュニケーションが難しいと言われています。コミュニケーションの欠如のために、社会では様々な事件や問題が発生しています。ペンテコステの時、ことばが通じて、話せるようになったのは、どうしてですか。
・4節/


6 人々の高慢と神への不従順は、人々の心を分裂させ、ことばを通じなくさせましたが、主の御霊は、ことばを通じるようにし、人々の心を1つにして、主の栄光のために働く者としてくださいました。新約の時代は、イエス様を救い主と信じる者には、約束どおり聖霊が臨み、内住してくださいます。御霊の働きを受けるには、どうすることが必要ですか。
・ヨハネ14:16〜17/
・エペソ5:18,使徒4:31/

7 今の私たちも、御霊の満たしと聖霊の働きを祈り求めなければなりません。周りに話が通じない人がいませんか。和解しなければならない人がいませんか。混乱したままの関係がありませんか。難しくても祈ることです。まずはじめに、誰との交わりを持つことが必要ですか。その交わりの障壁となることは、何ですか。
・マルコ1:35/
・イザヤ59:2/

8 人は、罪のために神様から離れ、神様との交わりをなくし、滅び行く者となっていました。しかし、私たちを愛し、あわれんでくださった神は、イエス様を私たちのために十字架上に犠牲とされて、赦しと天国への命を与えられました。その結果、神様との関係が回復され、新しく生きる者に造り変えられて行きます。霊的に造り変えられると、人々との関係、コミュニケーションは、どうなって行きますか。
・Uコリント5:17/
・エペソ4:15〜16/

9 ペンテコステの現場にいた人々が福音を聞いて、信じました。そこから、世界へ福音が広がって行きました。救われた者たちは、世にあって人々の心に通じる生き方をして行きます。あなたは、どんな人々とのコミュニケーションのために遣わされていますか。どんな働きのためですか。そのために主に願うことは、何ですか。
・47節/

「命の実を刈り取ろう」

 イエス様に救われた者は、御霊の力を受けて、コミュニケーションの回復や交わりの進展へと用いられて行きます。人々を愛し、助け、仕えることができます。そのために、祈り、御霊の働きと満たしを願いましょう。与えられた気付きと決意を分かち合いましょう。

戻る