小グループで聖書を学ぶ

46 旅のような人生(使徒20:1〜6)

「心の門を開いて」

 「月日は百代の過客にして、行きかう年も又旅人也」と奥の細道の序文が言うように、人生は旅のようです。パウロの宣教師としての人生はまさに旅の連続でした。その旅程を見ながら、私たちの旅のような人生を信仰の観点から考えてみましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 パウロは、エペソに3年間ほど留まっていました。毎日のように聖徒たちを御言葉で養育をし、聖徒たちとの深い交わりが与えられ、共に問題や騒動を乗り越えました。エペソ騒動が終わると、パウロはどうしましたか。この時のエペソの聖徒とパウロの心情を想像してみましょう。
・1〜2節/


2 エペソの聖徒たちとは、涙を流しながら、別れを惜しんだことでしょう。一方、6年ぶりの再会となるマケドニヤの聖徒たちとは、涙を流しながら喜んだことでしょう。人生には、出会いと別れがあります。ですから、交わりを大切にしたいものです。パウロが、エペソでもマケドニヤでも行った、信仰者の交わりの中心は何ですか。それが、勧められている聖句も参照しましょう。
・1〜2節/
・Tテサロニケ5:11, ヘブル3:13/

3 信仰者の交わりにおいて、互いに励まし合い、御言葉の価値観で生きることを勧め、罪に惑わされないように、信仰で生きるように励まし合うことが必要です。私たちは、どのようにして励まし合うことができますか。また、自分自身がどんなことで励ましを受けましたか。分かち合ってみましょう。
・使徒15:30〜32/
・ピリピ2:19,エペソ6:22/

4 パウロは、ギリシアのコリントでローマ人への手紙を書き、マケドニヤでは、コリント人への手紙を記したと言われています。パウロは、旅の途中、いくつも手紙を書いています。手紙を通して教会の問題を扱い、励ましや慰め、戒めを書いています。知っている聖徒たちや同労者の名前をあげて挨拶を記し、励ましや忠告もしています。人々への便りは大切です。あなたは、手紙や葉書、メールや電話などどのように用いていますか。聖徒たちや人々のことを覚えて、どうしていますか。


5 旅や人生は、楽しい出会いや交わりばかりではありません。コリントやマケドニヤで何がありましたか。
・3節/
・Uコリント7:5/

6 人生には問題や苦難がしばしばあります。家庭の問題、仕事上の困難、学びの悩みもあります。パウロは、患難の中、どんなことで慰めと励ましを与えられましたか。信仰の交わりと共なる礼拝生活は、私たちの人生にどんなことを与えてくれていますか。
・Uコリント7:5〜7/
・Tテサロニケ3:7〜8/

7 パウロの旅には、必ず同行者がいました。多くは、同労者ですが、エルサレムまで、どんな人々が同行していますか。団体と個人について、確認しましょう。
・4節/
・5〜6節/

8 各地域の教会の代表者たちが、エルサレムへの献金を携えてパウロと同行しています。5~6節の「私たち」という言葉は、使徒の働きを記したルカが、トロアスからパウロに同行したということです。私たちも、信仰生活を共にする信仰の友がいます。一緒に礼拝し、信仰を共にするということは、信仰による人生の同行者であるということです。さらに、救われている私たちには、共通の同行者がいます。どなたですか。それを知って、どんな思いになりますか。
・マタイ28:19〜20/


9 コリントでの陰謀で行き先変更、遠回りを余儀なくされましたが、医者ルカの同行という主の導きを受けることができました。私たちの人生においても、問題を通して助けてくれる出会いがあったり、計画変更のために新しい出会いがあったりします。計画通り行かないことがあっても、主の導きはなくならず、ちゃんと進んでいくということです。具体的な例があれば、分かち合ってください。


「命の実を刈り取ろう」

 パウロは、イエス様と出会って、人生観と価値観が完全に変わりました。旅において妨害や問題に会っても主を信頼し続け、計画が変更され予定通り行かなくても、主に委ねて進みました。私たちも、イエス様に救われて人生観と価値観が変わります。Uコリント5:17。罪赦され、天国への命をいただき、兄弟姉妹という信仰の同行者が与えられ、私たちの生涯において、救い主イエス様が同行してくださいます。今日の学びから与えられた気付きや適用を分かち合い、互いのために祈りましょう。Tテサロニケ5:11。

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