小グループで聖書を学ぶ

69 同船している人々をあなたに(使徒27:13〜26)

「心の門を開いて」

 私たちは、人生において様々な問題や事件に出会います。それによって私たちの人生は嵐の中の船のように翻弄されてしまいます。地中海をローマへ船で旅するパウロは、向かい風どころか、嵐に出会います。パウロが嵐の中でどのように導かれたのか、そこから人生の海で嵐に出会う私たちへの適用を学びます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 船の人々は、パウロの提案をしりぞけて、西のもっと大きな港町フェクニスで冬を越そうと決めました。天候がどうなり、出航することになりましたか。また、出航して間もなく天候はどうなりました。そのために、船はどうなりましたか。これらのことは、私たちの人生に起こるどんなことをあらわしているようですか。
・13節/
・14〜15節/

2 人生の海には、穏やかな南風ばかりではなく、突然嵐も起きます。健康の問題や家族の問題、職場の問題や経済の問題などの暴風が吹きあれることもあります。そんな時、人はどうするでしょうか。船の人たちの行動から学ぶことができます。嵐の中で、まずどうしていますか。それでも嵐がおさまりません。何をしましたか。このような船の人々の姿は、私たちに何を考えさせてくれますか。
・16〜17節/
・18〜19節/

3 船の人々は、やれるべきことはみなやりました。それでも、嵐は荒れ続け、船は翻弄され、このままでは難船してしまうかと思われました。この時、船に乗っている人に最も大きな不安を与えたことは、何ですか。その結果、人々はどういう心境になりましたか。
・20節/


4 太陽も星も見えないというのは、方角が分からないということです。位置情報が分からないのは、航海において最も不安なことです。船の人々はみな、絶望しました。人生の嵐では、人は方向を見失い、絶望してしまいます。この時、パウロはどうしましたか。その結果、どうなりましたか。
・23〜24節/
・詩篇40:1〜2/

5 船の中では、人々が希望を失って、呻いていましたが、パウロは嵐の中にもおられる神様に祈りました。そして、神の御声を聞きました。パウロの仕えている神が御使いを通して言われたという表現に、神様への信頼があらわれています。神様が責任をとってくださるという信頼です。神の御声を聞いたパウロはどんな思いになりましたか。その思いを受けたパウロは、船の人々に対してどうしましたか。
・ゼカリヤ8:9 /(参考)
・22,25節/

6 嵐の中にあっても、神の御声を聞きました。神は、祈りの黙想の中で御声を聞かせてくださいます。御言葉を通して語ってくださいます。時には、信仰の友の助言を通して聞かせてくれます。あるいは、出来事を通して御声を悟らせてくださいます。あなたが神の御声を求めて切に祈った時、どのようなことを聞きましたか。何を悟りましたか。



7 ローマに行ってカエサルの前に立つことは、神の御言葉において以前から与えられていることでしたが、「神はあなたと同船している人々を、みなあなたに与えておられます」は、パウロの新しい使命、ミッションです。どういうことですか。これは、私たちに対して、どんなことを言っていることになりますか。
・24節/
・使徒18:10,マルコ5:19/(参考)

8 神様は、パウロに、自分が助かるだけで終わらないで、あなたがこの人たちの命を守らなければならないと言われたということです。これが、クリスチャンの役割であり、聖徒たちが世に存在する理由なのです。イエス様は、私たちに向かって、「あなたと一緒にいる者たちをあなたに与えた」と言われるのです。これを聞いて、あなたはどう思いますか。


9 パウロは、この使命を知らされたので、同乗している人たちを「元気を出しなさい」と励ましました。どんな絶望の中でも、自分が希望を持つならば、自分が生き、周りの人たちをも生かすことになります。一緒にいる人たちが一緒に救われるために、自分に何ができるのかを考えてみましょう。

「命の実を刈り取ろう」

 パウロが必ずローマへ行くという約束によって、パウロ一人が救われるのではなく、その船に同乗していた人々が一緒に救われることになります。神の御子イエス様を信じれば、恵みを受け、守られ、地上の生涯を終えた後、天国へ行くことができます。それだけでなく、自分と一緒にいる周りの者に仕え、助け、天国へ導く約束を果たして行くのがクリスチャンです。私たちは、素晴らしい大切な存在なのです。今日の学びを通して与えられた気付きや受けた導きを分かち合い、互いのために祈りましょう。詩篇40:1〜2。

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