小グループで聖書を学ぶ
6 苦難の中で成長する信仰(使徒4:1〜37)

「心の門を開いて」

 絶えず仕事や家庭の問題は発生し、人間関係のトラブルも多い世です。時には、圧迫や責めを受けることもあり、恐れを感じ、萎縮します。今日の箇所は、初代教会初の迫害の場面です。聖徒たちは、どう受け止め、対応したのかを学びながら、私たちへの導きを受けましょう。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 私たちが突然問題やトラブルに巻き込まれたら、どうなりますか。慌てふためき、おろおろしてしまうでしょうか。ペテロとヨハネが、足の不自由な物乞いを癒したことで集まって来た人々に対して、大事なイエス様の福音を話していました。その時、どんな事件が起きましたか。
・1〜3節/


2 祭司たち、宮の守衛長、またサドカイ人たちがやって来て、犯罪者のように2人を捕らえて、留置してしまいました。翌朝、裁判が始まりました。どんな尋問ですか。形は、質問なのですが、どういうことを意図して尋問したのでしょうか。
・5〜7節/
・29節/

3 尋問は、質問というより恫喝です。何の権威があってするのかと責め、こんなことをするなと脅しています。私たちがしたことで責められたり、脅される時があります。失敗や不足をきつく咎められ、恫喝されるならば、恐れが生じ、心が萎縮してしまうでしょう。どんなことでそのようなことを経験しましたか。



4 以前の弟子たちは、権力者から責められ、咎められると、恐れ、ふるえました。弟子たちの答えはどうですか。2人を脅す権力者たちへの反発や仕返しがありますか。この機会に何を伝えましたか。
・8〜12節/


5 尋問へのペテロの答弁を聞いて、権力者たちは、うろたえました。衝撃を受けました。でも、黙っているわけには行きません。彼らは相談した結果を言い渡しました。どうしたいと相談していましたか。言い渡しは、どうですか。
・15〜18節/


6 混乱した現代では、クレーマーの脅しや圧迫面接、パワハラやイジメが横行しています。そうした言葉の暴力を振るう者は、感情に任せて責めたり、非難したり、恫喝して来ます。受ける方は、恐れや不安を覚え、心が萎縮します。どうしてよいか分からなくなります。ペテロの反応はどうですか。どんな対処をしていますか。
・19〜20節/


7 信じて、救われて変えられた人の特徴がここに表れています。「神の前に正しいかどうか」考えているのです。宗教改革者カルヴァンが提唱していたコラムデオ(神の御前に)です。私たちも、脅しや圧迫を受けて、恐れ萎縮した時、神の御前にいるのだと思い出したら、心がどうなると思いますか。



8 権力者の迫害にも関わらず、弟子たちの証しを止めることはできませんでした。彼らは、2人を脅して、釈放するしかありませんでした。これは、2人の信仰だけでなく、初代教会の聖徒たちの祈りと愛の交わりがあったからです。迫害の中でも、ペテロが話をすることができたのは、聖徒たちが、どんな信仰で何のために祈ったからですか。
・21節/
・24,29節/

9 創造主なる神への信仰で祈ってくれたので、迫害の中でも大胆に語ることができました。主がこの脅かしを見ておられるという信仰は、聖徒たちに慰めや励まし、平安を与えてくれたことでしょう。聖徒たちは、権力者たちの迫害を通して、その迫害を神が御心を成し遂げられる手段として用いられたと見ました。たとえ聖徒たちが迫害を受けたとしても、かえって福音が大胆に語られるようになりました。あなたにとって、苦難がかえって信仰を前進させる機会となったことがあれば、分かち合ってみましょう。
・28, 31節/
・ピリピ1:12〜14/

「命の実を刈り取ろう」

 たとえ私たちが圧迫や脅かしを受けて恐れ萎縮したとしても、神の御心に逆らった所業はやがて取り除かれ、主の御心がなります。時には仕事の問題や人間関係のトラブルで心が痛み、苦しむことがあるでしょう。しかし、主が共におられることを確信し、御言葉によって応答することで、かえって私たちの信仰が強められ、成長する機会となることを願います。学びを通して与えられた励ましや導きを分かち合い、互いのために祈りましょう。ピリピ1:12。

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