小グループで聖書を学ぶ
7 本当の問題(使徒6:1〜7)

「心の門を開いて」

 ツイッターというインターネット上で、短い文を書くものがあります。日本語ではつぶやきと訳されています。そのつぶやきが一気に拡散するのをバズるというそうです。バズとは噂をすることです。時には、そのつぶやきの拡散が問題になることがあります。初代教会で、つぶやきから噂が広まり、問題が起きたことから学びます。

「御言葉の種を蒔きながら」

1 初代教会には、ずっとイスラエルに住んでいたヘブル語を使うユダヤ人と外国に住んでいたギリシヤ語を使うユダヤ人がいました。言語も文化も習慣も違う彼らの間でどんな問題が起こっていましたか。その問題の根底に何があったのでしょうか。
・1節/
・Uコリント12:20/

2 「苦情を申し立てた」と訳された原語は、「つぶやきが生じた」という意味です。はじめは、つぶやいて、不平を言っていたのであって、配給もれを申し出てはいなかったようです。配給の仕事をしていた人々も、わざと見落としたのではないでしょう。リストからもれてしまったのか、何かの手違いがあったのでしょう。そうだとしても、なぜ大きな問題となったのでしょうか。どんなことが考えられますか。



3 見落とされて、孤独感や疎外感を感じてつぶやいたら、それを聞いた人がうわさして、広まったかもしれません。聖徒たちの間に葛藤や党派心が生じて来て、そこに離反や分裂を好むサタンが働いていたのでしょう。人々が集まるところで起こる問題の発端はそういうものです。ちゃんと伝えないで、勝手に思い違いをしたり、誰彼とつぶやいたことが一人歩きするのです。つぶやいてばかりいた出エジプトの民は、どんなことをつぶやいていますか。どんな傾向がありますか。
・民数記14:2/
・申命記1:27/

4 どこでも問題が起きます。しかし、それが問題化するのは、人の心、精神からです。でも、聖徒たちの肉の思いがこの事件の真の問題なのでしょうか。社会では、このような場合、これからは注意して配給に支障が起きないようにしますなどと言うでしょう。使徒たちの言っていることは、事件の本当の問題は何であることを示しているでしょうか。
・2, 4節/
・詩篇106:25/

5 本当の問題は、配給からもれた人がいたことを人々がどう受け止めたかでした。肉の思いで受け止め、つぶやき、うわさして、御言葉で受け止めず、信仰で対処していなかったのです。聖徒とは、御言葉を食べて生きる存在なのに、御言葉のききんに陥っていたのです。私たちも、御言葉で受け止めないで、肉の思いで対処してしまったことで問題になったことがあるでしょう。例があれば、分かち合ってみましょう。
・アモス8:11 /
・ヘブル4:12/

6 配給にもれや手違いがあったのですから、事務処理能力のある人を選びなさいと言うところですが、使徒たちは、どんな人々を選ぶようにと提案をしていますか。その人々の特徴は、どんなことを意図してのことですか。
・3節/

6 使徒たちは、この配給の働きを委ねる人についても、信仰が必要だとしています。私たちが信仰者として生きて行く時、どんなことを優先するように言われていますか。
・マタイ6:33/
・コロサイ3:23/

8 使徒たちの提案に対して、聖徒たちは皆承認して、信仰と聖霊とに満ちた人7人を選びました。聖徒たちも、この事件の本当の問題は、自分たちから御言葉が抜けていたためだったと理解したからです。驚くべきことに、7人全員ギリシヤ人的な名前です。これは、どういうことをあらわしているのか、考えてみましょう。
・5節/
・ローマ15:7/

9 ヘブル語を使うユダヤ人たちも、この働きのためにギリシヤ語を使う人たちを選んだということです。ニコライに至っては、ユダヤ人でもない異邦人です。違いを超えて、お互いを受け入れ合っている姿が、ここにあります。その結果、どういうことが起こりましたか。どんな人まで救われていますか。
・ 7節/
・使徒4:1〜3,5:17 /

「命の実を刈り取ろう」

 御言葉がますます広まり、大勢の人が信仰に入りました。何と、迫害していた祭司たちからも信じる人々が加えられました。始めは、配給の問題、党派心や疎外感の問題のようでしたが、御言葉が後回しにされていたことが本当の問題でした。使徒たちが、配給のことに言葉で対処していなかったからでした。御言葉がなければ、サタンの付け入るところとなります。試みにあっても、御言葉を聞けば、試みの種は吹き飛んでしまいます。学びを通して受けた導きや適用を分かち合い、互いのために祈りましょう。ヤコブ1:21。

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