2016年8月28日「平安があるように」T列王4:1〜34

序−ソロモン王の時、人口は増加し、領土は最大となり、イスラエル王国の最盛期を迎えました。ソロモン王と国民は、繁栄と平安を享受しました。その祝福は、すでに神様がアブラハムに約束されたことでした。神様から受けた内容は、どんなものなのでしょうか。

T−多くの民と広い国土、約束の成就−1〜19,20〜21
 1〜19節には、多くの高官や地方長官のリストが記されています。このような人々が王の元に様々な役目と仕事を担い、王国を形勢し、発展させて行きました。教会的に見れば、様々な奉仕があって教会が形成され、進展して行くということと同じです。このリストの人々が、それぞれ王国の繁栄と安定のために寄与しているという思いがつながっていたようです。この時代、ソロモン王のもとイスラエル王国は、絶頂期を迎え、人口が増し、国土も最大版図となりました。20〜21節。
 王国の人口は、「海辺の砂のように」多くなりました。かつて先祖である信仰の父アブラハムに神様が約束された「あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増し加えよう」という祝福の成就と言えるでしょう。創世記22:17。また、「大河からエジプトの国境に至るまで支配した」とありますが、これもまた「あなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大川、ユーフラテス川まで」という神様の約束の成就と言えるでしょう。創世記15:18。世の歴史では、たまたまエジプト、アッシリヤ、バビロニヤ等の大国が衰退していた時代だったからと言うのですが、神様の祝福の約束が、歴史を動かしていると言うこともできます。
 大事なことは、アブラハムやその後の族長たちが、その約束を信じて、流浪の民の境遇を過ごしていたということです。また、その約束のゆえにエジプトでの奴隷状態に耐え、モーセに導かれながら荒野の時代をすごしたのです。彼らは、神様の約束を信じて、苦難に耐え、失望することなく、行動して行ったのです。
 世に一人のクリスチャンがいることさえ奇跡ですが、こうして私たちが救いに導かれています。数字やグラフで予想したり、経営者みたいに考えたりしないで、人々の救いと神の国の進展は、御言葉の約束を信じて、私たち一人一人がそれぞれの持ち場で忠実に証しの生活をして行くことが涵養です。使徒16:31 ,1:8。責任を担い、仕事に忠実にして行くことが先につながって行くのです。私たち一人一人が霊的に造り変えられて、御言葉の約束を信じて、拠り頼み、御言葉の適用に生きて行くだけです。そうしないで、あれこれと言い出して悲観したり、不安に思うのは、御言葉の約束を無視し、神様の御心に背を向けることにならないでしょうか。
 族長たちが不安になり、失望した時、神様がその度に御言葉を与え、約束を思い起こさせてくださいました。私たちも、不安になったり、失望したり、迷ったりします。御言葉が何と約束しているか、御言葉が何と教えているか、見てみましょう。信じて立ち上がり、信頼して聞き従って歩んで行くところに、祝福と恵みがあらわれて来ます。どんな状態になっても、私たちをイエス・キリストの愛から引き離すことはできません。ローマ8:35,39。

U−繁栄と平和の時代、イエス様のもたらす平安−22〜28
 ソロモン王が受けた祝福の一つとして、食料の豊かさが記されています。22〜23節。ある人の計算によると14000人分にもなるということです。それだけ神様がソロモンを物質的にも祝福してくださったということです。多くの食料が生産されたという記録ではなく、それだけの食事を味わい、恵みを享受したということを記録しています。
 私たちは、神様から豊かな賛美と御言葉と恵みをいただいています。その恵みを私たちは享受しなければなりません。礼拝の恵みを味わっておられますか。豊かな御言葉の養いを体験しておられますか。私たちの心が信仰の恵みで満たされることがないと、何か世のものに心揺さぶられ、時には害になるものでも満たされようとするかもしれません。エペソ5:18。
 それにしても、これだけの量の食事、王とその家族だけの分量ではありません。家来たちの分としても多すぎます。いったいどのような人々が王と共にしていたのでしょうか。一つの可能性は、外国との関係が広範囲であり、ソロモン王が外交関係を積極的にしていたので、多くの外交官や使節が来訪していました。当然王の食卓に招かれていたことでしょう。あるいは、ソロモン王の話しを聞きたいという人々を招いて、神様の御言葉を聞かせたという可能性もあります。どちらにしても、そこで御言葉が語られ、神様のことが話され、信仰が伝えられたということです。
 私たちは、イエス様が食事を共にしながら、人々と交わり、話しをされたということを思い出します。ザアカイの家で食事をしながら色々なことを教え、ナルドの香油の女の時も食卓におられた時です。マタイ9章、26章。そして、最後の晩餐も、そうです。マタイ26章。私たちも、食事を共にしながら、信仰生活の証しができたり、御言葉の話が出てきたりする経験をします。生活伝道や家族伝道で学んだように、そのような場が、自然に信仰生活や御言葉が伝わるところとなるようにしたいと願います。
 神様の祝福は、お腹を満たしてくださるよりも、イスラエルに平和と平安をもたらしてくださいました。平和は、神様の与えてくださる大切な贈り物です。24〜25節。「すべての地方に平和があり、安心して住むことができ」ました。ダビデの時代は、戦いの連続でした。戦いが終わって、平安を享受することができます。ソロモンの時代でも、軍備と兵站が備えられ、守られていました。26〜28節。ソロモン王の時代は、ソロモン(shelomoh)の名にふさわしく平和(shalom)の時代でした。
 ソロモンを平和の王と呼ぶことができますが、一方ダビデは戦いの人でした。ソロモンのその王国の平和と民の平安は、ダビデの戦いによってもたらされたものです。これは、私たちへの霊的な適用を含んでいます。私たちは、神様が優しいから罪を赦してくれたと思っているのでしょうか。罪との戦いが行われ、私たちのために偉大な犠牲が払われました。私たちの罪の赦しのために血が流されました。主イエス・キリストの十字架によって私たちの人生に平和がもたらされました。コロサイ1:20。イエス様は、平和の君と呼ばれます。イザヤ9:6。
 ソロモンも民もダビデ王によって平和と平安がもたらされたことを感謝したことでしょう。そして、防備もしっかりしました。イエス様が、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれたことで、私たちに平安がもたらされ、私たちは癒されました。イザヤ53:5。ですから、私たちは、キリストの平和が、私たちの心を支配するようにしなければなりません。コロサイ3:15。
 患難がありますか。イエス様が十字架の死からよみがえり、勝利されました。ヨハネ16:33。勇敢であれと言われています。不安や思い煩いがありますか。祈って、神様に知っていただきましょう。神様の平安が、私たちの心と思いを守ってくださいます。ピリピ4:6〜7節。

V−ソロモンの知恵、王の偉大な知恵と名声−29〜34
 最後の部分は、王の知恵と趣味に付いて記されています。神は、ソロモンに知恵と思慮を深く多くくださり広い心、すなわち幅広い洞察力を与えられました。そのため、国々の知恵ある者を上回り、周囲の国々から名声を得ました。29〜31節。それで、ソロモン王は、その霊的洞察力をもって、多くの箴言や歌を作りました。32節。箴言は、人々の成長のために役立ち、私たちの人生と仕事において導きを与えてくれます。聖書は、私たちにとって、実践的、現実的なものです。聖書は、確かに私たちの人生の驚くべき人生のガイドです。
 それから、ソロモンは、生物学にも深い関心を持ちました。33節。多くの動植物を観察して、それぞれの特徴を研究して、それなりの体系を打ち立てるのに大きな貢献をしました。何かつながりがあるのでしょうか。近代のヨーロッパの王侯貴族が生物学をたしなみ、日本の天皇家も生物学を研究し、かなりのレベルだそうです。王侯貴族の研究や援助が、国力にも結びついたからだそうです。ソロモン王の研究も、王国の繁栄のために大いに役立ったことでしょう。
 ソロモンは、それらについて勉強し、それぞれの分野の権威となりました。その始まりは、ソロモンがそれらのことに興味を持ったことからです。ここから、ソロモン王の知恵は、そうした学びと研究の備えがあってのことだということが分かります。皆さんは、どんなことに興味がありますか。興味から始まります。興味を持つことが大切です。自分の専門分野は何ですか。学問だけではありません。会社の仕事にも色々な専門分野があるでしょう。家庭の仕事でも、料理、掃除、会計、育児教育と様々な分野の知識や知恵が必要です。私たちが、信仰をもって取り組んで行くならば、神様はそれを祝福くださるでしょう。
 その結果、王の知恵と知識は評判となり、多くの人が王の知恵に満ちた話しを聞きに来ました。34節。今日、私たちは、彼の箴言を読むことができます。あらゆることが内包されている聖書を読むことができます。ソロモン王の知恵と平和は、イエス様を示したものでした。今私たちは、イエス様の救いによって平安を与えられています。ヨハネ14:27。よみがえられたイエス様は、「平安があるように」と言われました。



T列王4:1 こうして、ソロモン王は全イスラエルの王となった。
4:2 彼の高官たちは次のとおり。ツァドクの子アザルヤは祭司。
4:3 シシャの子らエリホレフとアヒヤは書記。アヒルデの子ヨシャパテは参議。
4:4 エホヤダの子ベナヤは軍団長。ツァドクとエブヤタルは祭司。
4:5 ナタンの子アザルヤは政務長官。ナタンの子ザブデは祭司で、王の友。
4:6 アヒシャルは宮内長官。アブダの子アドニラムは役務長官。
4:7 ソロモンは、イスラエルの全土に十二人の守護を置いた。彼らは王とその一族に食糧を納めていた。すなわち、一年に一か月間、おのおの食糧を納めていた。
4:8 彼らの名は次のとおり。エフライムの山地にはフルの子。
4:9 マカツ、シャアルビム、ベテ・シェメシュ、エロン・ベテ・ハナンにはデケルの子。
4:10 アルボテにはヘセデの子。──彼にはソコとヘフェルの全地が任せられていた──
4:11 ドルの全高地にはアビナダブの子。──ソロモンの娘タファテが彼の妻であった──
4:12 タナク、メギド、それに、イズレエルの下ツァレタンのそばのベテ・シェアンの全土、ベテ・シェアンからアベル・メホラ、ヨクモアムの向こうまでの地には、アヒルデの子バアナ。
4:13 ラモテ・ギルアデにはゲベルの子。──彼にはギルアデのマナセの子ヤイルの村々と、バシャンにあるアルゴブの地域で、城壁と青銅のかんぬきを備えた六十の大きな町々が任せられた──
4:14 マハナイムにはイドの子アヒナダブ。
4:15 ナフタリにはアヒマアツ。──彼もまた、ソロモンの娘バセマテをめとっていた──
4:16 アシェルとベアロテにはフシャイの子バアナ。
4:17 イッサカルにはパルアハの子ヨシャパテ。
4:18 ベニヤミンにはエラの子シムイ。
4:19 エモリ人の王シホンと、バシャンの王オグの領地であったギルアデの地にはウリの子ゲベル。その地にはもうひとりの守備隊長がいた。
4:20 ユダとイスラエルの人口は、海辺の砂のように多くなり、彼らは飲み食いして楽しんでいた。
4:21 ソロモンは、大河からペリシテ人の地、さらには、エジプトの国境に至るすべての王国を支配した。これらの王国は、ソロモンの一生の間みつぎものを持って来て、彼に仕えた。
4:22 ソロモンの一日分の食糧は、小麦粉三十コル、大麦粉六十コル。
4:23 それに、肥えた牛十頭、放牧の牛二十頭、羊百頭。そのほか、雄鹿、かもしか、のろじかと、肥えた鳥であった。
4:24 これはソロモンが、大河の西側、ティフサフからガザまでの全土、すなわち、大河の西側のすべての王たちを支配し、周辺のすべての地方に平和があったからである。
4:25 ユダとイスラエルは、ソロモンの治世中、ダンからベエル・シェバまで、みな、おのおの自分のぶどうの木の下や、いちじくの木の下で安心して住むことができた。
4:26 ソロモンは戦車用の馬のための馬屋四万、騎兵一万二千を持っていた。
4:27 守護たちは、それぞれ自分の当番月にソロモン王、およびソロモン王の食事の席に連なるすべての者たちのために、食糧を納め、不足させなかった。
4:28 彼らはまた、引き馬や早馬のために、それぞれ割り当てに従って、馬のいる所に大麦とわらを持って来た。
4:29 神は、ソロモンに非常に豊かな知恵と英知と、海辺の砂浜のように広い心とを与えられた。
4:30 それでソロモンの知恵は、東のすべての人々の知恵と、エジプト人のすべての知恵とにまさっていた。
4:31 彼は、すべての人、すなわち、エズラフ人エタンや、ヘマンや、カルコルや、マホルの子ダルダよりも知恵があった。それで、彼の名声は周辺のすべての国々に広がった。
4:32 彼は三千の箴言を語り、彼の歌は一千五首もあった。
4:33 彼はレバノンの杉の木から、石垣に生えるヒソプに至るまでの草木について語り、獣や鳥やはうものや魚についても語った。
4:34 ソロモンの知恵を聞くために、すべての国の人々や、彼の知恵のうわさを聞いた国のすべての王たちがやって来た。



創世記22:17 わたしは確かにあなたを大いに祝福し、あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増し加えよう。そしてあなたの子孫は、その敵の門を勝ち取るであろう。

創世記15:18 その日、【主】はアブラムと契約を結んで仰せられた。「わたしはあなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大川、ユーフラテス川まで。

使徒16:31 ふたりは、「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」と言った。

使徒1:8 しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。

エペソ5:18 また、酒に酔ってはいけません。そこには放蕩があるからです。御霊に満たされなさい。

イザヤ9:6 ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。

コロサイ1:20 その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、御子のために和解させてくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです。

コロサイ3:15 キリストの平和が、あなたがたの心を支配するようにしなさい。そのためにこそあなたがたも召されて一体となったのです。また、感謝の心を持つ人になりなさい。

ヨハネ16:33 わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。

イザヤ53:5 しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。

ピリピ4:6 何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。
4:7 そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。

詩篇119:105 あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です。

ヨハネ14:27 わたしは、あなたがたに平安を残します。わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。

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