2017年1月1日「私に対する主の御計画」エレミヤ29:1〜13

序−人は、一年の始まりに抱負を抱き、様々な自分の願いをするようです。しかし、私たちが新年まず求めるべきことでは何でしょう。それを確かめて、一年を始めることにしましょう。

T−崩壊、混乱、真実が分からない時代−1〜9
 現代社会の混乱や崩壊は、ついに何が真実か分からない時代になってしまいました。オックスフォード辞典が選んだ2016年の今年の言葉、オックスフォード辞典版流行語大賞になったのが、ポスト・トゥルースです。ポスト真実とは、客観的な真実や事実が重視されなくなったということです。昨年世界の重要なニュースが、現実の動きとずれていました。経済や政治の動きは、何が真実なのか分からないことが多くなっています。どこまで社会秩序が崩壊し、経済が混乱して行くのだろう。社会も個人の生活もどうなって行くのだろうと不安になる時代、崖っぷちにいるような世相です。そんな時代がまさに、今朝のエレミヤ書に記された状況でした。
 バビロン帝国のネブカデネザル王の第1次攻撃によって、南ユダ王国が崩壊し、王族と高官たち、技術者たちが、バビロンに捕囚となりました。そのバビロンに連れて行かれた人々に、預言者エレミヤの手紙が書き送られました。1〜2節。捕囚の地にいる民は、どうしてこんな目にあうのか、神様は見捨てられたのかと嘆くのです。自分たちはお終いだとしか考えられないのです。私たちも、仕事や生活において困難にぶつかり、挫折し、望まない状況に置かれたなら、どうでしょう。
 そのような彼らに、神様からの言葉が与えられました。4〜7節。それは、捕囚の地に住んで、働き、家庭を築いて、家族が増えるようにしなさい、その町の繁栄のために祈れ、あなたがたも繁栄し平安になるからというのです。何ということでしょう。そんなこと考えもつかないことです。連れて行かれた捕囚の地で定着して、その町の政治や社会の繁栄と安定のために積極的に努めなさいという命令です。人が、引っ越しや左遷で行きたくない所に行ったとして、そこでそんなふうに過ごすなんて考えも及ばないことでしょう。肉のプライドが強ければ、なおのこと受け入れられないことです。私たちにとって、そのようなバビロンの地とはどこでしょう。どこだったのでしょうか。
 では、彼らはそのようなことを思わないで、どんなことを思っていたのでしょうか。彼らが聞きたいことは、どんなことなのでしょうか。8〜9節。捕囚の地で混乱していた人々の心惑わす偽預言者や占い師、扇動家などが横行していたようです。彼らが言っていたことは何でしょう。エレミヤが書いているのと反対のことです。奇跡が起こってすぐに帰れるとか、敵対して戦えば勝てるとか真実ではないことばかりです。それらを人々が聞きたいと思っていたのです。でも、そんなことをしたら、彼らはそこで生きることはできなくなります。ですから、騙されてはいけない、惑わされてはならないというのです。私たちも、苦しみや不安の中にいると、間違った世の声に、内なる肉の声に惑わされるのではないでしょうか。

U−神様の摂理、約束を理解する−10
 エレミヤの伝えることは、捕囚の民の感情にはまったく受け入れがたいことです。捕囚の地でそんなことはできない、戻れないということなのか。到底理解できませんでした。混乱に陥った心には、御言葉を受け取ることができなかったのです。どう理解すればいいのでしょうか。神様の説明を聞いてみましょう。10節。70年後には、捕囚の民を顧みて、エルサレムに帰してくださるという約束でした。
 捕囚という事件も含めて、神の摂理という中で起こっていることだということです。それを無視して、失望落胆したり、肉とプライドで反発することしか考えていません。しかし、神の摂理の中で行われていることなら、神様の御言葉の約束に従うことが生きる道、救われる道なのです。捕囚の地で定着し、その地の繁栄に寄与して行けば、70年後には帰還できるという約束です。そんなこと信じがたいと捕囚の民は思うでしょう。
 あらゆるものが崩れ混乱する時代において、人々はすべてのものを否定し、すべてのことに失望しがちです。私たちも、そのような世相に流され易いでしょう。そうなると、世の終わりの日という困難な時代の様相になって来ます。Uテモテ3:1〜5。混乱や崩壊の時代には、自分を愛する者、金を愛する者、大言壮語する者、不遜な者、神をけがす者、両親に従わない者、感謝することを知らない者、情け知らずの者、和解しない者、そしる者、節制のない者、粗暴な者、善を好まない者が横行するというのです。
 国家や社会でも、このような人々が横行しています。繁栄し安定していた社会にはなかったこれらの人々の姿が、混乱や崩壊の時代には現れています。これが、ポスト真実の時代に生じる社会現象なのです。現代はどこへ行くか分かりません。はたして、私たちの生活はどうなるのでしょうか。使徒パウロは、こういう人々の影響を避けなさい、こういう世相に騙されてはいけないと言います。
 そのような世相の中で、私たちの取るべき姿は何でしょう。5〜7節。この価値観の崩れ行く混沌とした世にあって、しっかり信仰で生き、働き、家庭を築き、世の繁栄と平安のために寄与して行くことです。報われない職場や人間関係の中でも、神の民は真実に生きて、謙遜に歩み、忠実に働くのです。そんなことしても世は変わらない、そんなの割を食うだけだ、人々と同じようにした方がという考えが私たちの心を揺さぶるでしょう。でも、騙されてはいけません。ピリピ4:8〜9。真実なこと、誉れあること、愛すべきこと、徳と言われること、称賛に値することに心を留めましょう。
 歴史を導く神は今も生きておられます。私たちの職場でも、家庭でも、社会でも、今も生きて働いておられることを忘れてはなりません。

V−私に対する神様の御心、ご計画−11〜13
 私たちに対する神様のご計画があるというのです。何と言う恵みでしょうか。崩壊と混乱、真実が分からない時代にあって、私に対する神様のご計画を聞きましょう。11節。非常に簡明に分かり易いご計画です。混乱や崩壊の時代の中で、私たちはわざわいばかり捉えがちです。取り巻く困難や問題のゆえに、わざわいばかり会っていると思いがちです。
 そうではないと言われます。なぜでしょう。神様が私のために立てている計画をよく知っているからです。あまりにも当たり前なことです。私たちの救いのために、御子イエス様をさえお与えになられた愛とあわれみの神様です。ローマ8:32。どうして救ってくださった私たちを見捨てたりされるでしょうか。わざわいの中に放っておかれるでしょうか。
 イエス様の十字架を通して私たちを救ってくださった愛とあわれみの神様は、今も生きておられます。私の人生のために計画があります。それは、「平安を与え、将来と希望を与えるため」の計画です。わざわいと見える環境も、将来と希望を与える計画の中にあるということです。皆さんは、イエス様を与えられた神様を理解しておられますか。不平不満で生きていませんか。自分の意のままにならないために、焦りと不安の中にいませんか。それは、どれほど残念な姿でしょうか。救われた人々のために、神様はすべてを働かせて益としてくださると約束されています。ローマ8:28。
 新しい年を迎えて、自分に対する神様のご計画を思い巡らしてください。まず、神様の御心を信頼してください。神様が私のために計画を持っているにもかかわらず、それが分からないと不満に思ったり悲観したりしないことです。御言葉の約束に対する従順と信頼がどれほど重要でしょうか。挫折を味わった時は、もう終わりだと絶望的な気持ちになるかもしれません。しかし、絶望的な状況を客観的に信仰的に見極め、良いところ、神様の守りを見つけられるようになれば、その経験にも感謝できるようになります。感謝の気持ちが湧いてくると、幸せにもなり、回復も早くなります。
 今年起こる様々な出来事の中で、どうかこの11節の御言葉をしっかり握ってください。仕事や家庭で起こる問題について、自分に向けられている神様の御心が何であるか思い巡らしてください。私の平安と将来の希望を与える神が私の神様だと信頼してください。自分の考えや思いに神様の御心を閉じ込めないで、神様の御心の深さや広さに思いを馳せましょう。イザヤ55:8〜11。自分勝手に求めないで、自分の思いとは異なり、自分の考えた道とは異なる、はるかに高い神様の道を信頼するのです。
 そして、神様を見つけることに努めてください。昨年から続いている課題もあるでしょう。今年出会う問題もあるでしょう。捕囚の地でも神様は生きておられました。12〜13節。私たちを取り巻く問題や容易ならざる状況においても、私たちの神は生きておられます。神様を呼び求め、祈りましょう。マタイ7:7〜8。どうしてこんなことが起こって、どうやって取り組めば分からないという時、困難の中で神様をさがし求め、神様の御心を見つけるために努めましょう。神様に近づくのです。ヤコブ4:8。
 不確実で不安定な時代をどのように生きて行くのでしょうか。祈って、神様の私に向けられたご計画、神様の御心を聞きましょう。起こっているその意味を見つけましょう。今日も、神様は御言葉を通して御心を表してくださいます。たとえ気に入らないとしても、最終的には、私を祝福してくださいます。神様の御心は、私に平安を与え、将来と希望を与えるものであることを信じて、イエス様と共に真実に生きて行きましょう。11節。



エレミヤ29:1 預言者エレミヤは、ネブカデネザルがエルサレムからバビロンへ引いて行った捕囚の民、長老たちで生き残っている者たち、祭司たち、預言者たち、およびすべての民に、エルサレムから手紙を送ったが、そのことばは次のとおりである。
29:2 ──これは、エコヌヤ王と王母と宦官たち、ユダとエルサレムの貴族たち、職人と鍛冶屋たちが、エルサレムを出て後、
29:3 ユダの王ゼデキヤがバビロンの王ネブカデネザルのもとに、バビロンへ遣わした、シャファンの子エルアサとヒルキヤの子ゲマルヤの手に託したもので、次のように言っている──
29:4 イスラエルの神、万軍の【主】は、こう仰せられる。「エルサレムからバビロンへわたしが引いて行かせたすべての捕囚の民に。
29:5 家を建てて住みつき、畑を作って、その実を食べよ。
29:6 妻をめとって、息子、娘を生み、あなたがたの息子には妻をめとり、娘には夫を与えて、息子、娘を産ませ、そこでふえよ。減ってはならない。
29:7 わたしがあなたがたを引いて行ったその町の繁栄を求め、そのために【主】に祈れ。そこの繁栄は、あなたがたの繁栄になるのだから。」
29:8 まことに、イスラエルの神、万軍の【主】は、こう仰せられる。「あなたがたのうちにいる預言者たちや、占い師たちにごまかされるな。あなたがたが夢を見させている、あなたがたの夢見る者の言うことを聞くな。
29:9 なぜなら、彼らはわたしの名を使って偽りをあなたがたに預言しているのであって、わたしが彼らを遣わしたのではないからだ。──【主】の御告げ──」
29:10 まことに、【主】はこう仰せられる。「バビロンに七十年の満ちるころ、わたしはあなたがたを顧み、あなたがたにわたしの幸いな約束を果たして、あなたがたをこの所に帰らせる。
29:11 わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。──【主】の御告げ──それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。
29:12 あなたがたがわたしを呼び求めて歩き、わたしに祈るなら、わたしはあなたがたに聞こう。
29:13 もし、あなたがたが心を尽くしてわたしを捜し求めるなら、わたしを見つけるだろう。



Uテモテ3:1 終わりの日には困難な時代がやって来ることをよく承知しておきなさい。
3:2 そのときに人々は、自分を愛する者、金を愛する者、大言壮語する者、不遜な者、神をけがす者、両親に従わない者、感謝することを知らない者、汚れた者になり、
3:3 情け知らずの者、和解しない者、そしる者、節制のない者、粗暴な者、善を好まない者になり、
3:4 裏切る者、向こう見ずな者、慢心する者、神よりも快楽を愛する者になり、
3:5 見えるところは敬虔であっても、その実を否定する者になるからです。こういう人々を避けなさい。

ピリピ4:8 最後に、兄弟たち。すべての真実なこと、すべての誉れあること、すべての正しいこと、すべての清いこと、すべての愛すべきこと、すべての評判の良いこと、そのほか徳と言われること、称賛に値することがあるならば、そのようなことに心を留めなさい。
4:9 あなたがたが私から学び、受け、聞き、また見たことを実行しなさい。そうすれば、平和の神があなたがたとともにいてくださいます。

ローマ8:32 私たちすべてのために、ご自分の御子をさえ惜しまずに死に渡された方が、どうして、御子といっしょにすべてのものを、私たちに恵んでくださらないことがありましょう。

イザヤ55:8 「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、わたしの道は、あなたがたの道と異なるからだ。──【主】の御告げ──
55:9 天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。
55:10 雨や雪が天から降ってもとに戻らず、必ず地を潤し、それに物を生えさせ、芽を出させ、種蒔く者には種を与え、食べる者にはパンを与える。
55:11 そのように、わたしの口から出るわたしのことばも、むなしく、わたしのところに帰っては来ない。必ず、わたしの望む事を成し遂げ、わたしの言い送った事を成功させる。

ローマ8:28 神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。

マタイ7:7 求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます。
7:8 だれであれ、求める者は受け、捜す者は見つけ出し、たたく者には開かれます。

ヤコブ4:8 神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてくださいます。罪ある人たち。手を洗いきよめなさい。二心の人たち。心を清くしなさい。

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