2024年3月3日「あなたの天幕を広げよ」イザヤ54:1〜3
序−聖徒たちは皆、祝福や恵みを求め、必要としています。でも、一方的に与えくださいと願い、必要だと考えるだけです。そして、それが得られないとがっかりしたり、怒ったりします。何かが足りない、何かを忘れているのです。そのためにどのように備えて、何を準備すべきかということを考えないのです。祝福を受けるためには、何が必要なのでしょうか。
T−悲しみや苦しみの中でも賛美する−1節
1節の「子を産まない不妊の女、産みの苦しみを知らない女、夫に捨てられた女」とは、ユダの民のことを指しています。ユダの民は、バビロンによって国が滅ぼされ、エルサレムが破壊され、バビロンに捕囚となっていました。捕囚の民は、すべてのものを奪われ、飢えて、貧しく、悲しみと苦しみの中にいました。民の状況が、そのような女の人のように孤独で、助けてくれる者がおらず、何の希望もなかったからです。
ところが、そんな捕囚の民に何と言っていますか。「喜び歌え、喜び叫べ」と賛美するように言っています。繰り返して、強調しています。それも、二つとも原語では、喜びで鳴り響くような賛美という意味です。なぜでしょう。神様は、捕囚の民に回復と復興のメッセージを与えようとしておられたからです。今も、私たちの救いの神は、私たちを愛して、助け、祝福しようとされています。ですから、私たちも、神様の祝福を信じて賛美するのです。
でも、誰が喜び、賛美できますか。悲しみと苦しみの中にいた捕囚の民なのです。そんな民に賛美しなさいという神様は、弱い存在である人、希望のない人、悲しみや苦しみの中にある人にも、恵みや祝福を与えてくださるからなのです。神様を信じるということは、悲しみや苦しみの中でも、神様の助けや導きを信じて賛美できることなのです。私たちも、そのように賛美して来たのではありませんか。
詩篇を見ると、信仰の人々が苦難の中でも、神を待ち望んで、賛美しています。詩篇42:5。賛美が私たちにとって、どれほど重要なことでしょうか。私たちも、苦しみや悲しみ、絶望や痛みの中で、どれほど賛美して来たでしょうか。そんな賛美を聞くと、心に慰めや励ましを受けます。賛美は、賛美する人だけでなく、聞く人にも恵みと感動と希望を与えます。
今クリスチャンは、捨てられた者でもなく、一人ぼっちでもありません。イエス様の十字架の救いによってイエス様と教会は、夫と妻の関係にされ、守りと祝福を受ける者とされていることを感謝します。エペソ5:24〜25。大事なことは、祝福を受ける備え、準備をすることです。
U−祝福を受ける準備をする−2節
神様から祝福を受けるためには、必要なことがあります。2節。「天幕」とは、テントのような家のことです。「天幕の場所」とは、家庭や教会や地域、仕事や学びなど自分が置かれた場所を言います。幕とか綱とか杭など天幕を建てる時の材料に言及していますが、置かれた場でどうするかの例えとして用いられています。大切なことは、「祝福を受ける備えをしなさい、祝福を受ける器を用意しなさい」ということです。人は、そういうこと考えないで、ただ祝福や恵みを受けるだけを考え、一方的に祝福や恵みが欲しいと願うだけではないでしょうか。祝福を受けるには、備えが必要です。
例えば、神の祝福を受けたイサクは、父アブラハム以来の井戸を次々と奪われます。しかし、イサクは争わず、別な所に井戸を掘ると水が出来ました。それも奪われるとまた別な所に井戸を掘りました。そうしていくうちに、場所が広がり、繁栄するようになりました。諦めないで、信仰をもって井戸を掘ると、神様が祝福して水を出してくださいました。私たちが信仰を大きく持って行けば、神様が働いてくださいます。
天幕の例えでは、わざわざ「天幕の場所を広げ、住まいの幕を惜しみなく張り、綱を長くし、杭を強固にせよ」と、天幕を建てる時の四つの行動が求められています。それぞれに、霊的な意味を当てはめてみましょう。
まず、「天幕の場所を広げる」ことは、霊的には「信仰を広げる」と言えるでしょう。天幕を建てるには、土地を確保し、平らに整えなければなりません。大きな天幕を建てるには、広い場所が必要です。祝福を受けるには、信仰の器、信仰の範囲を広げる必要があります。詩篇81:10。器と言えば、預言者エリシャが息子を奴隷にされようとしていたやもめを助けるために、空の器を隣近所から借りて来させました。そして、その女が唯一持っていた油壺の油を増やし、借りて来たすべての器を油でみたしてくれて、二人が生活して行けるようにしました。U列王4:1〜7。神様が預言者を通して油を増やしてくださいましたが、器を用意するのはやもめのすることでした。祝福や恵みを受けるには、信仰の器が必要です。ピリピ4:13。信仰を広げる備えが必要です。
二つ目、「幕を惜しみなく張る」ことは、霊的には「献身」と言うことができるでしょう。幕が小さければ、大きな天幕を建てることはできません。大きな天幕を建てるには、大きな幕を用意する必要があります。信仰があると言っても、献身の行動がなければ、その信仰って何でしょうか。良い考えを持っていたとしても、具体的な行動に移らなかったら、良い考えが何になるのでしょう。私たちは、それぞれ遣わされた場で献身し、信仰を働かせましょう。Uテモテ2:15。
三つ目、「綱を長く」することは、霊的には「祈る」と言うことができます。大きな幕を大きく張るためには綱を長くする必要があります。イエス様は、神様が私たちの必要なものを知っておられるけれども、祈りなさいと言われました。マタイ6:8〜9。ヤベツという人は、神様に祝福を願い、「地境を広げてください」と祈り、祝福された人生を送りました。T歴代4:10。祝福を受けるには、祈りの備えが必要です。
四つ目、「杭を強固にする」ことは、霊的には「希望」という杭を強固にすると言うことができます。大きな天幕を建てるには、広い場所、大きな幕、長い綱が必要ですが、最後に天幕が風で飛ばないように杭をしっかり深く打つ必要があります。信仰の父アブラハムは、望み得ない時に望みを抱いて信じました。ローマ4:18。イエス様に救われて生まれ変わった私たちは、生きる望みが与えられています。Tペテロ1:3。神様の祝福が臨む前に、神様の答えが与えられる前に諦めていないでしょうか。希望の杭を強固にするには、御言葉の約束を持つことです。
そして、天幕と言えば、民の礼拝する場、幕屋です。つまり、教会を表しています。私たちの信仰と証の生活が広がることで、福音と救いが広がることを願います。
V−祝福を受けた者の成長と発展−3節
祝福を受けた民の成長と発展によって、祝福と救いが広がって行くことになります。3節。成長と繁栄の約束です。歴史的な意味は、捕囚から帰還した民の増加と繁栄です。神様がくださる祝福を信じて賛美し、霊的天幕を広げて祝福を受ける器を用意して行けば、神の民と共同体が復興し、世に広がって、世に貢献して行くようになるというのです。アブラハムの例を挙げましょう。アブラハムの家畜の牧者と甥のロトの牧者が争うことになった時、先に土地の選択権をロトに与え、ロトは良い方を選びました。残ったカナンを選んだアブラハムに、神様は東西南北見渡す限りの土地と子孫の祝福を約束してくださいました。創世記13:14〜16。
私たちは、将来への希望と確信をもって神様の導きを見なければなりません。信仰の目でもって、世の中で神の国の成長と進展を見るのです。クリスチャンは、世の中で信仰によって人々に仕え、地の塩と世の光の役割を果たして行きます。神様を信頼して御言葉に聞き従って行くなら、聖徒たちとその教会を祝福して、世にあって用いてくださり、福音が広がって行きます。
神様の愛と恵みに限りはありません。イエス様の十字架の犠牲によって贖われた教会は、その地の祝福のために用いられます。神様は、ご自分の栄光の中でイエス様を信じた私たちを招いておられます。イエス様に救われた聖徒たちは、世のあらゆる領域で耀きながら用いられるでしょう。聖徒たちの証しと働きによって、荒れ果てた所も祝福され、恵みを受ける所となって行きます。神様が廃墟や荒野をもエデンの園のようにしてくださるとの約束を信じて、賛美します。イザヤ51:3。
神様は、私たちを通して、お願いしておられるのです。私たちを通して、私たちの家庭、私たちの遣わされている学校や職場、地域が祝福されるようになります。そのためには、私たちが置かれている場所で信仰の天幕を広げ、祝福を受けるように備える必要があります。私たち自身も自分の天幕を広げて、神様の祝福を受けるように備えていきたいのです。
この年、私たちは、「あなたの天幕を広げなさい」という神様の御言葉に生きて、天幕を広げて神様の祝福を受け、繁栄したいと願います。私たちの家庭や職場、置かれている生活の現場に今日の御言葉が適用されて、神様の祝福と恵みを体験することを祈ります。イザヤ54:2〜3。
イザヤ54:1 「子を産まない不妊の女よ、喜び歌え。産みの苦しみを知らない女よ、喜び叫べ。夫に捨てられた女の子どもは、夫のある女の子どもよりも多いからだ」−主は言われる−
54:2 「あなたの天幕の場所を広げ、住まいの幕を惜しみなく張り、綱を長くし、杭を強固にせよ。
54:3 あなたは右と左に増え広がり、あなたの子孫は国々を所有し、荒れ果てた町々を人の住む所とするからだ。
詩篇42:5 わがたましいよ。なぜ、おまえはうなだれているのか。私の前で思い乱れているのか。神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。御顔の救いを。
詩篇81:10 わたしが、あなたの神、主である。わたしはあなたをエジプトの地から連れ上った。あなたの口を大きくあけよ。わたしが、それを満たそう。
Uテモテ2:15 あなたは熟練した者、すなわち、真理のみことばをまっすぐに説き明かす、恥じることのない働き人として、自分を神にささげるよう、努め励みなさい。
T歴代4:10 ヤベツはイスラエルの神に呼ばわって言った。「私を大いに祝福し、私の地境を広げてくださいますように。御手が私とともにあり、わざわいから遠ざけて私が苦しむことのないようにしてくださいますように。」そこで神は彼の願ったことをかなえられた。
ローマ4:18 彼は望みえないときに望みを抱いて信じました。それは、「あなたの子孫はこのようになる」と言われていたとおりに、彼があらゆる国の人々の父となるためでした。
イザヤ51:3 まことに主はシオンを慰め、そのすべての廃墟を慰めて、その荒野をエデンのようにし、その砂漠を主の園のようにする。そこには楽しみと喜び、感謝と歌声とがある。
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