2025年10月26日「箱舟に入った」創世記7:1〜23
序−今日の箇所は、有名な洪水による裁きが起こるところです。遠い昔の物語というイメージかもしれませんが、ノアの箱舟はイエス様の救いを示したものです。ですから、人はどのようにして救われるのか、ノアの箱舟を通して知ることができます。
T−箱舟に入りなさい−1〜4
まず、神はノアに箱舟に入るように命じました。1節。洪水から救われるためには、箱舟に入らなければなりません。洪水が起こっても、箱舟に入ってこそ助かります。ノアが神から箱舟に入るようにと言われたことは、恵みです。ノアの時代、人々の悪が増大し、その心に図ることはみな悪いことでした。ノアは、まだ見ていない裁きについて神から警告を受けた時に、箱舟の計画と造り方も教えられた通りに、箱舟を造りました。ヘブル11:7。その時代にノアだけが神の恵みに正しく答える信仰に生きたので、救われたのです。
ノアが義人と言われていますが、まったく罪がなかったということではありません。与えられた恵みに感謝して、その恵みにふさわしい生活を送ったということです。ノアの時代の人々は、悔い改めの機会という恵みを与えられても、聞くこともしませんでした。ところが、ノアはいつも神とともに歩み、神が命じられ教えられた通りに箱舟を造りました。
箱舟が裁きから救われる唯一の道でしたが、最後の裁きから救われる唯一の道はイエス様です。ヨハネ14:6。イエス様は箱舟と言われます。洪水から救われる道が箱舟に入ることであったように、やがて来る裁きから救われる入口はイエス様だけです。ヨハネ10:9。
Tペテロ3:20〜21では、ノアたちが箱舟に入って洪水から救われたことは、私たちがイエス・キリストの復活を通して救うバプテスマの型だと教えています。神は、ノアとその家族に箱舟の中に入るよう命じられたように、最後の裁きからの救いために、箱舟であるイエス様の救いに入るよう招いておられます。水を通して救われたように、洗礼を通して救われたことが証しされています。
箱舟に入るように命じられたのは、ノアの家族だけでなく、動物も入れるようにと命じられています。2〜3節。ここを読んであることに気付き、気になった方もおられるでしょう。6:19では、二匹ずつだったのに、なぜここでは「七つがいずつ」なのかということです。ただし「きよくない動物は一つがいずつ」となっています。なぜでしょう。それは、祭祀、礼拝のためです。創世記8:20,ヨハネ4:23。祭祀のためには、きよい動物だけがいけにえとしてささげられました。
つまり、この箱舟の中で洪水の間礼拝をしていたということです。外は恐ろしい洪水で、箱舟で不安だったでしょう。窓は小さな天窓が一つだけ、外はまったく見えません。洪水の間箱舟は揺れ続け、動物の鳴き声が絶えず聞こえ、気分も悪かったでしょう。そんな中でも礼拝することによって、神の臨在がありました。一年もの間不安や恐れに翻弄されることなく、箱舟の中で平安に生き残ることができました。
礼拝をささげる時、神の臨在があり、神の慰めと励ましが与えられます。今日私たちも礼拝をささげています。ですから、私たちも同じように、外では混乱と恐れがあったとしても、礼拝を通して慰めと励ましが与えられ、神の臨在の中で恵みと平安を覚えることができるのです。
それから、もう一つ読んで気になることがあるでしょうか。4節にあるように七日一週間で多くの動物を入れることができるのかということです。加えて、入ってからの一年間、どうして多くの動物がおとなしく箱舟の中で過ごせるのだろうかということです。ノアの家族だけでなく、動物も箱舟に入れる恵みをくださったのですから、神が動物を導いて箱舟に入るようにされたのです。9節。一年間動物たちを治めてくださったのでしょう。
ノアたちが懸命に箱舟を造ったならば、後は神がしてくださったのです。神が私たちを覚えてくださるならば、私たちは自分のできることをすれば、後は神が守り、導いてくださいます。教会は、イエス様を救い主と信じるように招かれた者の集まりですから、そこには神の恵みがあります。
U−箱舟に入った−5〜15
神は箱舟に入るように命じられましたが、ノアはどうしましたか。7節。ノアとその家族は、神から命じられとおりに、箱舟に入りました。洪水から救われるためには、命じられたことに従って箱舟の中に入らなければなりません。ノアたちが箱舟を苦労して造ったとしても、入らなければ、洪水から救われません。神の御言葉に従って「箱舟に入った」という従順が大事なのです。ですから、ノアたちと動物が「箱舟に入る」という言葉が、繰り返して使われ、強調されています。1,7,9,13,15,16節。
動物でさえ、神に対して従順になって箱舟に入りました。ところが、その時代の人々は、洪水の警告を聞いても、聞き入れず、従いませんでした。箱舟に入ろうとしませんでした。洪水が起こるまで、その心に悪いことを図りながら、食べたり飲んだりしていました。マタイ24:38。箱舟に入ったのは、ノアの家族だけでした。23節。
13〜15節では、ノアの家族と動物が箱舟に入ったことが、7〜~9節より少し詳しく繰り返し説明されています。なぜでしょう。ノアが神に「命じられたとおり」にしたという従順が強調されています。5,9,16節。これも、繰り返されています。ノアは、神に対して徹底的に従順であったのです。人は、従うとか従順という言葉が好きでないようです。自分がないとか自由がないというように否定されます。でも、ノアの時代、好き勝手に欲のまま生きていた人々がどうなりましたか。神が与えてくださった悔い改めの恵みに対してどう応じましたか。警告を聞かず、悔い改めず、箱舟に入ろうとしませんでした。彼らはみな、洪水で滅びてしまいました。ルカ17:27。
神の招きに応じて入ることがどれほど大事なことでしょうか。14〜15節ノアたちが生きものとともに箱舟に入ったことが繰り返されています。私たちがこの繰り返し、強調から学ぶことは、「わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません」と言われたイエス様の招きに従順に応じるということです。ヨハネ14:6。「だれでも、わたしを通って入るなら救われます」というイエス様の十字架を信じることです。ヨハネ10:9。イエス様は、救いの箱舟です。救いの招きに応じて、イエス様を救い主として信じてください。
V−戸を閉ざされた−16,23
なぜ、入ることが強調されているのでしょう。箱舟の入口が閉ざされてしまうからです。16節。箱舟の入口が閉じられる前に、入らなければなりません。注意して見てください。誰が戸を閉じていますか。ノアではありません。主が閉じられたと記されています。神が箱舟の戸を閉ざされたという言葉の意味は何でしょうか。箱舟の外にいる人が箱舟に入らないようにするためです。戸を閉ざされたというのは、外にいる人々に対する裁きを意味しています。それから、箱舟の中にいる人たちを洪水から守ることです。水の侵入を防ぎ、ノアとその家族を確かに守るという神様の意志の表れです。裁きの中にも、神のあわれみがあります。
神は、6:19で契約を結ばれ、ノアに箱舟に入るように言われました。ですから、戸を閉じられるのも、その契約によります。契約の神が戸を閉じられるのだから、神が守られる、箱舟の中は安全だということです。神が閉じた箱舟の中にあった安全のように、イエス様の中にいる人は、その救いによって安全です。イエス様の十字架が私の身代わりだと信じる者の救いは、確かなのです。
ノアの箱舟は、ノアが箱舟を造り、箱舟に動植物を乗せ、食料を運び入れ、ノアと家族が入るまで開いていました。神が命じたものすべてが箱舟に入った時、その時箱舟の戸が閉じました。ということは、イエス様の救いについてもそうだということです。いつまでもイエス様の救いの戸が開いているというわけではないということです。なぜなら、終わりの時が来るからです。Tコリント14:24。
いつまででも入れるわけではないことを、イエス様が例話をもって教えておられます。マタイ25:1〜13。イエス様である花婿を迎える準備のできていなかった愚かな娘たちは、油を買いに行って戻って来ると祝宴の戸は閉じられていました。外から開けてほしいと主人に頼んでも、「私はあなたがたを知りません」と冷たく言われるという話です。イエス様が再臨される時は誰も知りません。その時が来れば、戸は閉じられてしまいます。救いの戸が開いている間に信じてください。
イエス様は、ご自分が再臨され、終わりの時が来ることについて、繰り返し話しておられます。マタイ24:36〜39,マルコ13:34〜36。だから、目をさましているように言われています。ルカ21:33〜36では、「あなたがたの心が、放蕩や深酒や生活の思い煩いで押しつぶされている時、突然臨むことにならないように」と警告されています。ノアの洪水の時もそうです。マタイ24:38。
私たち自身がイエス様の救いを信じていることが重要です。この時代の人々の生活や考えに引っ張られる必要はありません。私たちが関心を持たなければならないのは、神のご計画と御心です。変わらない御言葉の約束です。イエス様なる箱舟に入ることです。ヨハネ14:6。
創世記7:1 主はノアに仰せられた。「あなたとあなたの全家とは、箱舟に入りなさい。この時代にあって、あなたがわたしの前に正しいことが分かったからである。
7:2 あなたは、すべてのきよい動物の中から雄と雌を七つがいずつ、きよくない動物の中から雄と雌を一つがいずつ、
7:3 また空の鳥の中からも雄と雌を七つがいずつ取りなさい。それらの種類が全地の面で生き残るためである。
7:4 あと七日たつと、わたしは、地の上に四十日四十夜、雨を降らせ、わたしが造ったすべての生けるものを地の面から消し去る。」
7:5 ノアは、すべて主が彼に命じられたとおりにした。
7:6 ノアは六百歳であった、が、そのときに大洪が起こり、大水は地の上にあった。
7:7 ノアは息子たちや自分の妻、それに息子たちの妻とともに、大洪水の大水を避けるために箱舟に入った。
7:8 きよい動物、きよくない動物、鳥、地を這うすべてのものの中から、
7:9 雄と雌がつがいになって箱舟の中のノアのところにやって来た。神がノアに命じられたとおりであった。
7:10 七日たつと、大洪水の大水が地の上に生じた。
7:11 ノアの生涯の六百年目の第二の月の十七日、その日に、大いなる水淵の源が、ことごとく裂け、天の水門が開かれた。
7:12 大雨は四十日四十夜、地の上に降り続いた。
7:13 ちょうどその日に、ノアは、息子たちのセム、ハム、ヤフェテ、またノアの妻と、息子たちの三人の妻とともに、箱舟に入った。
7:14 彼らとともに、種類ごとにあらゆる獣、種類ごとにあらゆる家畜、種類ごとにあらゆる地の上を這うものと、種類ごとにあらゆる飛ぶもの、鳥や翼のあるのものがすべてが箱舟に入った。
7:15 こうして、いのちの息のあるすべての肉なるものが、二匹ずつノアのいる箱舟の中に入った。
7:16 入ったものは、すべての肉なるものの雄と雌であって、それらは、神がノアに命じられたとおりで入った。それから、主は、彼のうしろの戸を閉ざされた。
7:17 大洪水は、四十日間、地の上にあった。水かさが増して箱舟を押し上げたので、それは地から浮かび上がった。
7:18 水がみなぎり、地の上に大いに増し、箱舟は水面を漂った。
7:19 水は地の上にますますみなぎり、天の下にある高い山々もすべておおわれた。
7:20 水は、その上さらに十五キュビト増し加わり、山々はおおわれた。
7:21 こうして地の上を動き回るすべての肉なるものは、鳥も家畜も獣も地に群がるすべてのものも、またすべての人も死に絶えた。
7:22 いのちの息を吹き込まれたもので、乾いた地の上にいたものは、みな死んだ。
7:23 こうして、主は地の上の生けるものすべてを、人をはじめ、動物、這うもの、空の鳥に至るまで消し去られた。それらは地から消し去られ、ただノアと、彼といっしょに箱舟にいたものたちだけが残った。
7:24 水は百五十日間、地の上に増し続けた。
Tペテロ3:20 かつて、ノアの時代に、箱舟が造られていた間、神が忍耐して待っておられたときに従わなかった霊たちにです。その箱舟に入ったわずかな人たち、すなわち、八人は、水を通って救われました。
3:21 この水はまた、今あなたがたをイエス・キリストの復活を通して救うバプテスマの型なのです。バプテスマは肉体の汚れを取り除くものではありません。それはむしろ、健全な良心が神に対して行う誓約です。
ヘブル11:7 信仰によって、ノアは、まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたときに、家族の救いのために箱舟を造り、その信仰によって世を罪ありとし、信仰による義を受け継ぐ者となりました。
ヨハネ14:6 イエスは彼に言われた。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。
ヨハネ10:9 わたしは門です。だれでも、わたしを通って入るなら救われます。また出たり入ったりして、牧草を見つけます。
ルカ17:27 ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったりとついだりしていたが、洪水が来て、すべての人を滅ぼしてしまいました。
マタイ5:10 そこで娘たちが買いに行くと、その間に花婿が来た。用意のできていた娘たちは彼といっしょに婚礼の祝宴に入り、戸が閉じられた。
ルカ21:33 天地は消え去ります。しかし、わたしのことばは決して消えることがありません。
21:34 あなたがたの心が、放蕩や深酒や生活の思い煩いで押しつぶされていて、その日が罠のように、突然あなたがたに臨むことにならないように、よく気をつけていなさい。
21:35 その日は、全地の表に住むすべての人に臨むのです。
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